心の奥、消えないもの
今年の夏、おじいちゃんを失ってから
人の死について考える時間が増えた。
これまで当たり前に自分の目の前に居てくれた人が、存在していた人が、
突如としてこの世界から消えてしまう恐怖。
悲しさ。
空しさ。
儚さ。
自分にはまだ大切な家族も、お世話になった人も、大好きな友人もいるが
いつか訪れてしまう最期を無意識に想像してしまう時がある。
自分はいついなくなってもいいんだけどさ、
自分が生きている間にまた誰かを失ってしまうかもしれない
そう考えると気付けば目が潤んでいる自分がいる。
何事にも終わりがあることはわかっているけれど、
それを素直に受け止めている自分と、
いやだ認めたくない!!とどこか抗っている自分がいる。
自分の手の届かない範囲に、大切な人がいつか行ってしまう悲しさ
もう出来れば一度も味わいたくない、空虚な白と黒の空間
誰かを失うことは、生きていく中で一番酷なことかもしれない。
とふと感じる、秋の訪れ。