2024年上半期に見た諸々の備忘録〜映画編〜
もう気が付けば、今年も後半戦に突入ということで
…いやいや、時の流れが早すぎる
なーんて個人的な感想は置いといて、笑
今回も備忘録として、鑑賞した映画をまとめていきたいと思います…!!!
それでは早速💨
★映画★
☆RRR
"総エネルギー量が桁違い"
「ナートゥダンス」で話題になったこの映画を今更ながら見たのですが、とにかく凄いの一言。
こんなにエネルギーがバシバシ溢れかえっている映画が他にあるのかと思ってしまうぐらい、迫力が尋常じゃないです。
それに調べてみると、どうやら96億円かけて制作されたらしく…お金の規模も半端ない。
上映時間は約3時間と長めですが、体感は他の映画と同じぐらいで。
それに尺が長い分登場人物のバックボーンがしっかり描かれているので、より物語の深みが感じられました。
見終わってからいろいろ調べたのですが、中でも衝撃的だったのが、この主役の2人は実在の人物だったということ…!
インドがまだイギリス統治下にあった時代、独立運動家として精力的に活動していた人物だったようで、まさか本当にいらっしゃった方々だとは!と驚きです。
「RRR」の持つ爆発的なエネルギーをまだ味わってない方はぜひ!オススメです!!
☆猟奇的な彼女
"一癖も二癖もあるちょっと切ないラブコメディ"
私韓国映画はこれが初だったんですけど、日本の映画ではあまり感じない独特な癖が癖になります笑
主人公のチャ・テヒョンさんの溢れ出るコメディ感が、この映画の空気感と非常にマッチしてて素敵でしたし、ヒロイン役のチョン・ジヒョンさんは若い頃の仲間由紀恵さんに雰囲気が似ててめちゃくちゃ可愛かったです。
最後の最後でピースがカチッとはまるタイプの映画なので、見ていて気持ち良い。
☆パラサイト〜半地下の家族〜
"見る人は選びそうだけど、面白い"
多くの賞を総なめしたこちらの作品。
名前だけは聞いたことがあったんですが、いざ見てみると、まぁ凄い話でした。
韓国という国独特の土地柄もあり、一貫して埋まることのない貧富の差が描かれています。
ジャンルが"ブラックコメディスリラー"なので、前半はまだコメディ要素が入っているのですが、後半は色んな意味でめちゃくちゃホラーでした。
この作品は後半になるにつれてジメジメ鬱々とした雰囲気が強くなっていくのですが、全編通してテンポが非常に良く、体感は1時間ほどでした。
好みがハッキリ分かれそうな映画ですが、見る価値はすごくあるので個人的にはオススメです…!
☆イフ・アイ・ステイ〜愛が還る場所〜
"血が繋がっているから家族なのではなく…"
2009年にアメリカで出版され、ベストセラーとなった小説「ミアの選択」を映画化した作品。
チェロ奏者を夢見る高校3年生のミアが、ある日突然交通事故に見舞われるというお話
構成としては、過去と現在を行ったり来たりして、どんどんいろんなキャラクターに感情移入できるように作られているのですが、事故にあってからミアの意識が自分の身体から離れているので、一種の臨死体験みたいな感じで話が進んでいきます。
同じ交通事故に巻き込まれた家族は全員帰らぬ人となってしまい、絶望の淵に立たされたミアは生きる選択をするのか、それとも死ぬ選択をするのか…
明るい感じの映画ではありませんが、様々な愛の形が描かれていて、最後はどこか希望の感じられるような、そんなストーリーでした。
事故に遭ってからの24時間を一本の作品に収められていて、見応えがありつつも何か考えさせられるような素敵な作品で…
チェロを演奏しているシーンも美しく、そして圧巻なので、個人的にはすごくオススメです…!!
☆WEEKEND
"性別ではなく、同じ人として愛するということ"
2人の男性が週末の二日間共に過ごすお話。
こう書くとライトな感じに聞こえますが、実際は撮り方も相まってすごくリアルで生々しさもあり、でも美しく切ないラブストーリーでした。
ただ異性を愛するか、同性を愛するかというちょっとした違いだけで、こうも悩みや葛藤が付き纏ってくるんだなぁと…
この映画を見るまで知らなかった世界を知れて良かったですし、近い将来全ての人が差別のない恋愛をできる世界になってほしいと、そう感じずにはいられない作品でした。
☆サイレントラブ
こちらの作品は映画館で見てきたのですが、
純真な愛の尊さ、人と心の奥で繋がるには、といったところを描いた、題名通り静かな愛の物語でした。
なんとなく、夜の静かな時間帯に見るのがおすすめです。
あと主演の山田涼介さんのお芝居が素晴らしすぎて圧巻です。
☆それでも夜は明ける
"人間の醜さが嘘偽りなく描かれている作品"
自由黒人として生きてきたソロモン・ノーサップが、ある日突然奴隷としてアメリカ南部に売られ、12年間にも渡る壮絶な奴隷生活を描いた映画。
このお話、実はフィクションではなく、ソロモン・ノーサップさんが自身の経験を書き綴った著書「Twelve Years a Slave」を元に映画化したもの
つまり、100%実際にあったことで
もう、想像を絶する残酷さ、惨さで、正直直視できないシーンもあったぐらいで…
"奴隷制度"という存在は世界史の授業などで知っていましたが、改めて非人道極まりない制度だなと思い知らされました。
演出の面では、普通の映画であれば次のカットにいきそうなところを、2.3秒長く映すことで、逆にリアルさが増すというか、その場面の余韻をより感じやすくなっているなと思いました。
奴隷制度は廃止されたものの、今のこの時代でもまだ世界中に奴隷のような扱いを受けている人は数えきれない程いる訳で
そして差別もまだまだ残っていて
他者を使役したり攻撃したりする世界が少しでも早く変われば、と願うことしかできない自分に、無力さばかり感じます。
まだ未視聴の方がいらっしゃれば、是非見て感じていただきたい作品です。
☆真珠の耳飾りの少女
"絵画の見方が変わります"
誰もが一度は目にしたことがあるであろう
画家フェルメールの描いた作品。
描かれている女性は一体誰なのか
フェルメールはどうして制作したのか
未だに全てが謎に包まれているみたいです。
この絵画を見て着想を得た小説家のトレイシー・シュヴァリエさんが1999年「真珠の耳飾りの少女」という名前で本を出版、たちまちベストセラーに。
そして、この本を原作として映画化されたのが今作品。
日本でも曲からイメージして物語を書く、という流れはありますが、絵画でもアリなんだ…!と新しい発見をもらった気がします。
フェルメールの部屋も忠実に再現されていて、まるで新しいジャンルの映画を見たような、そんな気持ちになりました。
☆ピッチ・パーフェクト
"とにかくハーモニーがヤバい"
この映画は見る、というより、聴いて感じてほしい作品です!
内容的には、ガールズアカペラ部のメンバーが大会で優勝を目指す、という感じなのですが、
とにかくアカペラの質があまりにも高すぎて、最初聴いた時は度肝を抜かれました。
出てくるメンバーもみんな個性的でコメディ要素もあり、すごく見やすい作品だと思います。
個人的には超オススメ映画です…!!
☆セッション
"狂気と狂気のぶつかり合い"
世界的ジャズドラマーを目指している主人公が名門音楽学校に入学し、伝説の教師の指導を受け、魂のセッションが生まれるまでを描いた映画。
この作品に出てくる教師がですね、凄いんです。
今の時代だとパワハラだって一蹴されるような指導をしているのですが(怒鳴り散らかしたり、イスを投げたり…)
でもその奥の情熱や信念に魅了されたりして。
もちろん行き過ぎた指導は良くないのは大前提として、作中にも出てくるのですが、『大丈夫だよ、上出来だ』と相手を全て肯定するのは一番の悲劇だ、というのにはめちゃくちゃ共感できます。
甘やかしすぎても人間は成長できませんし、愛故の指導がなかなかしにくくなっている今だからこそ見るべき映画なのではないかと、個人的には感じました。
あと、芸事(という括りが正しいのかはわかりませんが)を生業にしよう、もしくはしている人たちのネジの外れ具合が、いい意味でなんだかとても共感できました笑
それぐらい外れてないと続けられないよね(遠い目)
見ていて辛いシーンもポツポツ出てきますが、ラストのセッションは本当に圧巻なので、未見の方にも是非ぜひオススメしたい作品です…!!
☆ディア・ファミリー
こちらの作品も映画館で見たのですが、
ノンフィクションとは思えない程の奇跡と、愛と、強さに満ちたお話でした。
まだ未見の方には、激しく薦めます。!!