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【感想】第19回天気予報研究会「集中豪雨と防災」
こんばんは、nooooon(@nooooon_met)です。
最近は土・日勤務が少ないので、いろいろと講習会等に参加できています。
昨日(・・・日付が変わったので一昨日)は天気予報研究会に参加しました。
(昨年も参加していたんですが、どうやら記事にしてなかった模様・・・。)
今回は、先日受講した講習会の時と同じよう、研究会を受講しての感想をつらつらと書きとどめておこうと思います。
要旨はこちらです。
https://www.metsoc.jp/LINK/tenki/weather_kenkyukai19.pdf
1.集中豪雨と線状降水帯
気象研究所の研究官の方から、集中豪雨や線状降水帯といった大雨に関わる気象学的(理論的)な部分の解説がなされました。
概要がまとめられてて良いなと思いました。この資料、普通に勉強になると思うので、どこかに掲載されないだろうか・・・という感じ。
2.集中豪雨に関する防災気象情報の伝え方改善の取組について
気象庁の方から、近年、大雨関連で気象庁が発表している防災気象情報がどのように改善されているかということについてをまとめた発表がなされました。
なんだか既視感のある内容が多かったのですが、1月に行われた『防災気象情報に関する検討会』の資料2・3をまとめたような感じだったからですね。
個人的には全体的に分かりやすくお話がまとめられていて、聞いてて心地よかったです。
3.頻発する豪雨災害にどう立ち向かうか 気象災害報道に携わって
NHKで長年、気象災害関連の部署で勤務されてきた方が講師となり、これまでの経験談等を交えて、気象災害に係る報道面での課題やその改善についての考えを伺えました。
なかなかこのような立場の方のお話を聞くことはできないので、「そんな視点もあるのか」と思わされる部分もあり、参考になりました。
4.増えていく情報、伝え手側の課題
ラジオでの気象キャスターの方のお話。テレビ等のように「視覚」に訴えかけるような伝え方ができないという点で、災害報道にはかなり難しい面があると思うんですが、一方で、発災時(停電時)に役立つとされているのもラジオなイメージがあって、これからも根強く頼りにされるメディアなんだろうな・・・と考えています。
SNSも駆使しながら、「如何にしてリスナーに防災情報を届けるか」という点を追及しておられる姿が垣間見えました。
5.自治体から見る大雨情報
新潟県三条市に勤めておられる気象防災アドバイザー(市での役職名は「防災気象アドバイザー」らしいですが・・・)から、ご自身の業務に関する紹介がなされました。
個人的に、最近はアドバイザーの方のお話を聞く機会が多くなっていますが・・・
気象予報士として気象に関する知識を持っているだけではなく、その知識を活かした、土砂災害や水害に関する「より踏み込んだ解説」が求められるということで、判断が困難な場面も多そうだと感じるとともに、やはり「顕著な災害等に対応してきた経験」や「どれだけ場数を踏んできたか」というところが問われるようだと感じました。
ちなみに、講師の方は気象庁のHPでも紹介されています(2022.2.21現在)。
6.(補足説明)気象防災アドバイザー制度と「あなたの町の予報官テレビ」
東京管区気象台の方から、気象防災アドバイザー制度の動向に関する説明がなされました。
「あなたの町の予報官テレビ」は、東京都内の区市町村防災担当者向けに、気象台が目先数日間の気象防災事項についてLIVE解説するというもの。まだ全国展開はなされていないものということで、これから広がりを見せていくのかな?という取り組みのようでした。
さて、今回もいろいろと感想を書き連ねるだけになってしまいました、全体的に「参加してよかった」と思える内容でした。
オンライン開催は、やっぱり参加のハードルが下がる感じがして、良いなと思ってます。
回し者でもなんでもないんですが、「もっとたくさんの方が参加しても良いんじゃないか?」と思ってます(参加申し込み者は280人だったようです)・・・なんか、こないだの講習会の感想記事でもこんな感じのこと書いちゃってましたけど、この研究会は参加費無料ですからね。お得だと思ってます。
それにしても、ここしばらくはあんまり気象解析できていない(文章にまとめられてない)ので、そろそろ何か書き留めないと・・・と思ったりもしてます。文章化する練習、適度にやっておかないと、どんどん感覚が鈍っていくような気がしてます。
そんな、今日このごろ