【No.5 仕事1日目、井戸に落ちる。 〜中島みかんの歴史〜】
こんにちは!ジョルディです。今日は、中島での農作業の話をご紹介します!中島の農家さんたちは、それぞれ複数の畑を所有しており、そこで様々な種類の柑橘やらなんやらを栽培しています。農音でもいくつか畑を持っており、自分も早速、畑に連れて行ってもらいました!
1. みかんの種類は何個でしょう?
まず連れて行ってもらったのはみかん畑。
そう言えば、中島に上陸した初日に、田中さんが「みかんの種類、何個知ってる?」という質問を投げかけてくれました。
1つも知らない私は「和歌山と愛媛がみかんの産地なのは知っています!」と答えると、「よくそれで中島きたねw」と笑われてしまいました汗
よく聞いたら、みかんの種類は50種類ぐらいあるんだそう。(伊予柑、早生みかん、デコポン、紅まどんな などなど...)そんなあるんかい!とツッコみたくなりましたが、ベテラン農家さんでも見極めが難しいものもあるんだそうです。みかんは奥が深い....。
2. 井戸落ち畑
一番最初に、手を動かして作業をしたのは、ゆずの実をもぐ作業でした。「よっしゃ!やったるで!!」と、やる気満々で木に近づいたら、、
『ドサッ!!』という音とともに、時空が一瞬歪みました!それもそのはず、私は井戸に落ちたのです!ちょうど雑草に隠れており、気が付かず踏み外してしまいました。(イメージはこんな感じ↓)
しかし幸いなことに、井戸は半開きで蓋がかけてあり、ちょうど空いた隙間にスッポリと片足だけ入れてしまったみたいです。
これぞまさに、不幸中の幸い!と言うより、むしろその半開きの隙間に足を入れる方が難しいと思うので、「落ちる才能」があるのかもしれません。笑
田中さんいわく、「この島では、気を抜いていると命を失う」のだそう。そうです、危険に囲まれているからこそ、中島生活は面白い!こちらに来てみて気が付いたのですが、田舎こそ、ぼーっと生きてはいられませんね。笑色々な意味で「命の大切さ」を感じられる島、それが中島でしょう。
3. 井戸の背景、「中島みかん」の歴史
ちなみに、耕作放棄地が多くなった中島の畑には、至るところに「井戸」が隠れているみたいです。井戸がそれだけあるということは、それだけ過去に需要があったということ。現在、人口約2000人ですが、昔は1万人以上住んでおり、山のてっぺんまで、全てみかん畑だったそうです。
昔はそれだけ「中島のみかん」は有名であり、高級品種でした。販売店が、中島みかんと書かれた段ボールを、他のみかんに使うほど、ブランド力の高いものだったとも聞きました。
しかし、農協(農業協同組合)の合併で中島みかんのブランドがなくなったり、その他にも台風被害、島全体の過疎化など様々な影響で、みかん畑も家も手放していく人が年々増え、現在は最盛期ほどの盛り上がりはありません。実際に後継問題も深刻で、今でも70、80歳のおじいちゃんおばあちゃんが現役で休みなく働いています。この前も、信じられないほど険しい道をスイスイ登ってゆく姿にはビックリしました↓
様々な問題を抱えてはいますが、それでも農家さんのみかんを食べてみると、なんとまぁ美味しいこと!まだまだ中島のプライドは捨てずに「自分のみかんが日本一!」と思って頑張っている姿をみると応援したくなります。実際に、移住者などから若い方もみかん畑を引き継いでいるケースも多いそうです。できるぞ中島!がんばれ中島!!🚩
次回に続く...🍊