ゲームの話②
一人でのゲームは楽しい。
誰かとのゲームは緊張する。
オフラインからオンラインの世界へと足を踏み入れてから、どれだけ経つだろう。「オンライン」という言葉と強いつながりを持つ「ボイスチャット」という言葉もさることながら、私はずっと一人でオンラインの世界で、いわゆる「野良」で戦っている。
知り合い同士で、ボイスチャットを通じてオンラインを楽しむ人たちを見ると、今自分がやっているゲームの何十倍も楽しそうに見える。その時だけは。鮮やかな連携プレーを見ると惚れ惚れし、思わず「か~~~」と気持ちが高ぶる。娯楽のゲームが、ゲーム(試合)へと移り変わっていくのを実感し、見終わるころには体があったまっている。
私が見る画面の向こう側で、ネットワークでつながって一緒にゲームをしている人たち。私の誰かとのゲーム経験と言えば、任天堂のゲーム機でコントローラーを複数つなぎ、同じテレビを見ながらのゲームしかないし、それが最上級の楽しさだと思っていた。それが、オンラインの世界を経験してからというものの、「ボイスチャットを通じたオンラインゲーム」に憧れを持ち、思いを馳せるようになっていた。
知り合いにゲーム好きの人が全くいないわけではない。幸いにも少なからずいる。が、なんせゲームの嗜好が全く違うため困っている。私はゲームをするという予定を立てるくらい、本腰を入れてゲームをやりたいタイプなんですが、私と同じようなモチベーションかつ同じ系統のゲームを好む女性はそうそういない。男性の方がゲーム人口が多いだろうけど、私の周りの男性はソシャゲをやってる人が多く、これまたマッチングが上手くいかないのである。
と、ここまで憧れだの言い訳だのつらつらと書いてきたが、そんな言い訳たちに責任転嫁をさせようとする私の根源にあるひとつの思い。
「相手に負けるのが怖い。」
そうゆう理由から私はオンラインの対人戦(1対1)のゲームを避けてしまう。また、皆で楽しくワイワイしながらの某赤い帽子のおじさん主のパーティー系ゲームも、負けたくないから初めから6割程度の力しか出さず、始める前から負けた時の言い訳を準備した状態で臨む。そんなことをしていると、ゲームを純粋に楽しめなくなってくる。そうして結局一人プレイ(野良)に戻ってしまうのだ。
発生する感情としては、「悔しさ」と「緊張」。なぜだかわからないけど、その悔しさと緊張は、メンタルにそれなりの負荷を与える。心臓のバクバクが日常的に悩まされている緊張しい(対人)から来るバクバクに似ているからだろうか。なんにせよ、やるからには勝ちたいと強く願ってしまうが故、自分のテリトリー内のゲームは他の人とできない体質みたいだ。(CPに対する協力プレイはとても楽しい。)