授業中、発言する子がだいたい固定されてきませんか? 誰でも発言できる雰囲気や発問ができていますか? 私は教員を長く続けてきて思うのですが、どうしても発言がクラスの特定の子に限られてしまいがちです。
ですが、やっぱり子どもが自己有用感や自己満足感を得る最も効果的な方法は、子どもが発言をする、という行為だと思います。
そこで、今日は「全員参加を促す授業」について話したいと思います。この記事は朝6時に起きて家族が目をさます7時までに書き終えたいと考えています。そういうわけでいつもよりも短時間で書き上げますよ! うおおお!
全員参加を促す授業の鉄則
1.話は目で聞きなさい。勉強は手でしなさい。
授業中の基本的スタイルです。授業中は、基本的にこのどちらかの行動をさせます。話を聞くときには耳で聞くのではなく、目で聞くと指導しましょう。集中力は視覚で作ります。子どもたちの気持ちが逸れる一番の原因は、目線が他のところに移ることです。視覚は常に話し手か教科書、自分のノートです。
2.ノート指導で全員参加をさせる
発言ばかりが全員参加の授業ではありません。むしろ、ノート指導をしっかりと行うことで、誰もが発言できるような土壌を作ることができます。自分の意見をノートに書けない子は急な発言もできません。そこで、発言を促すためのノート指導のコツを3つご紹介します。
・小刻みに。短く。
・しょっちゅう。やたらに。常に。
・ずばりと。端的に。
ノート指導のコツはこの3つです。ノートは細かく書かせます。教師がずっと話して、途中でまとめてノートを書くのではなく、話を聞く、発問をうけて短くノートに書く、発表する、話し合う、また話を聞いて発問をうけ、ノートに書き発表する。
つまり、「ノートに書いて考えるクセ」をつけさせることが肝要です。そもそも、何も書かずに考えることのできる人なんてほとんどいません。多くの人は考えるといいながらぼーっとしてしまうのです。
なにか考え事をするなら必ず書きましょう。これは、子どもだけに当てはまる話ではなく、私達大人もです。例えば学校での分掌の部会になにか提案をしなければならない場合、ボーッと考えても何も浮かんできませんが、ノートに書くことで思考が進みます。おすすめは「メモ書き」です。詳しくはこの記事で書きましたのでご参照ください。
3.意思表示をさせて行動を促す
「まだ書けていない人は手を上げなさい」
これは、ノートを指導するときに重要な言葉がけです。書けた人を聞くのではなく、書けていない人に意思表示をさせます。そうすることで、まだノートを書いていない人は急いで書こうとします。
ノートを書くことに時間をかけてしまうと、それだけで授業は終わってしまいます。そこで、「ノートを書くことを急かす」のです。
子どもを急かすことに対して、懐疑的な方もいるかもしれませんが、私は子どもを急かすことは教育上必ず必要なことだと思っています。
人は締切があったり時間制限があったりするから思考したり行動したりします。締切の無い仕事はダラダラと続けてしまって、まったく成果が上がらないことってありますよね。逆に、いついつまで、と言われたほうがやる気になるというか、仕事がはかどります。
私自身もこの記事を書く前に時間制限を決めたからこそ、指が止まることなくここまで記事を書き続けることができています。
だから、子どもに板書を写させたり自分の意見を書かせたりするときには、時間を区切ったり急かしたりしましょう。
そして、「まだ終わっていない人は手を挙げましょう」と問い、行動を促しましょう。
4.◯か✗かをノートに書かせる
発問に対して的確に答えることができる人は少数です。教師はその少数の子ども相手に授業を進めがちになってしまいます。そうならないようにするために、簡単な問いを出してそれに対して◯か✗かを書かせます。
そしてすぐさま「書いていない人は?」と問い、その後◯か✗か、どっちが多いかを問います。そして、「なぜ◯か、なぜ✗か」と問うのです。
こうすることで、全員が意見をもった上で授業が進むので、ぼーっとせずに授業を受けることができるし、発言する子も増えるようになるでしょう。
…さて、予定より30分早く家族が起きてきました。残念ですが今日はここまで。
・話は目で聞かせ、勉強は手で行うこと
・小刻みにノートに書かせること
・書けていない子に意思表示をさせること
・◯✗を書かせること
この4つを意識させて、全員参加の授業を行いましょう。
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