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【警告:この記事を読むとマイナスの感情をもちます】このままでは日本の教育は終わります。【見ないでください】

学生の「教員離れ」が指摘される中、中央教育審議会(中教審、文部科学相の諮問機関)の特別部会が10月5日、教師の在り方に関する中間まとめを公表しました。9月9日の会合で部会長一任を取り付け、修正を加えたものです。 「教員が苦労していることは?」「やりがいを感じる瞬間は?」 教員2000人に聞いた調査結果をみる  この日の会合では、2022年度公立学校教員採用試験の実施状況も報告され、小学校の採用区分を設けている57道府県・指定都市のうち約4分の3に当たる42県市で3倍を切り、17県市では1倍台という深刻な実態が明らかになっています。中教審では年内にも答申をまとめることにしていますが、これで本当に教師人気は回復できるのでしょうか。

プレジデントオンライン

3倍を切るだけで危機的状況なのに…
 教員採用試験を巡っては、倍率が3倍を切ると優秀な人材が確保できなくなる、というのが採用担当者の経験則です。しかし小学校は全国平均で2019年度に2.8倍となってからも過去最低を更新し続け、2022年度は2.5倍という危機的状況です。  現在、第2次ベビーブームに対応して大量採用された世代の教師が大量退職して、その穴を埋めるために、教員を大量採用しなければならなくなっています。そんな中、学校現場の「ブラック職場」化が知られるようになり、ますます教職志望者は減っていきます。国立の教員養成大学・学部ですら平均教員就職率は65.2%にとどまり、関係者によると優秀な学生ほど「自分には務まらない」と民間企業に流れるようになっているといいます。  教職志望者の減少は、多くの学校現場で深刻化している「教師不足」の遠因にもなっています。もともと学校では産休や病気休職者の代替のため、一定数の非常勤講師を確保しておく必要があり、それを採用試験に落ちた「教職浪人」に頼ってきました。そんな人たちも正規採用されたり、常勤講師となったりしているため、代替要員が枯渇しているわけです。

プレジデントオンライン https://president.jp/articles/-/53725?page=1

今年度の教員採用試験の結果がだいたい出揃いましたね。

採用倍率が1倍台の県もあるそうです。
原因は、学生の教員離れです。

教員のブラックな状況が明るみに出れば出るほど、教員離れは深刻化していきます。

この記事で書かれていますが、そもそも学校に人材が足りない状況です。

そもそも学校教育における人材確保は制度として破綻しています。

例えば校内で「病休」で休む教員がいます。
「うつ」がそのほとんどですが、その教員の穴埋めとなる教員がいないからです。

そもそも教員になりたいという「教員志願者」が少ない。
志願者の多くは、教員採用試験に合格するとそのまま常勤の教員となったり、試験に落第したとしても「臨時的任用」や「産育休の代替」として常勤採用されます。

すると、「教師になりたい」という人材のストックがなくなってしまうのです。昔はそれでも教育公務員の安定性に憧れ、もし病気で欠員が出たときにすぐ働きたい、という待機教師がいたのですが、今はその人材ストックはゼロです。

そもそも都内では、年度初めから教員確保ができず、「専科不在」や、副校長が担任を兼任してスタート、みたいな状況が生まれていると聞きます。

それも1校、2校のことではありません。
とある区のスタートにおける欠員のいる学校数は、20校以上だと聞きました。

そんな状況でどの学校もスタートしています。

その反面、団塊の世代が抜けた後の大量採用時代に採用された先生方が、こぞって30代近くになり、出産を迎えています。
すると、必然的に補充の教員を探さないといけなくなります。

現場は忙しく業務が複数あり、またそれぞれに時間のかかる業務と専門性の高い業務が混在し、そのすべてを教員が1人でこなしていく状況となっています。

これまた必然的に新任教員が病欠する学校も多いです。

この状況、文科省や各自治体はどう考えているのでしょうか?
しょーもないレガシー追っかけている場合じゃないでしょう。
残業代を出さず、多くの仕事は「自主的行為」とされています。

https://president.jp/articles/-/53725?page=1


上記プレジデントオンラインより引用

添削や教材研究は労働ではない。
授業参観の準備も。
プリントの丸付けも。
教室整理整頓も。

労働として認めたものも、授業準備は一コマ5分wwwwwwwwwwww

そんな準備でどれだけの授業のクオリティを保証できるのか。
責任とれと言われても、5分で準備した授業に教師は責任とれませんよ。

それでも責任あるから、準備しますよ。
自主的にね。


教員を続ける理由? やりがいと「守る方法が他にない」


私達教員が、教師を続ける理由は何でしょうか?

一つは、やりがいがあるからです。
子どもたちの成長に直接関わる仕事って、実は多くありません。
最も直接関わり、未来ある子どもに関わることができる仕事。
だからこそ、使命感を持って仕事をしているし、自分の仕事のクオリティは下げたくありません。

だから先生たちは頑張るんです。
自分で理念をもち、自分で選んで教師になったのは、子どもたちと関わって自己実現をしたいからです。

でも、そのやりがいに満ちた教員をリスペクトすることなく(制度的、実務的にね。言葉では文科省も自治体も管理職も言うんですよ。いつもありがとうって。でも実務としては何もしない。)、仕事をどんどん増やしていきます。

・コロナが流行ればなんとかしろ。
・オンライン授業しろ。
・スライド作れ。
・PCやタブレット端末使え。ギガスクール構想だぞっ! 支給したんだから活用せよ。それが職務だ。使っているか、おえらいさんが見に行くからな!
・休みが多かったらオンラインでなんとかしろ。やり方は各校に任せる(会社でいうと、各会社に「オンライン営業部」を勝手に創出し、そこに人的予算を割かず、今いる職務を兼任してやれ全員、という意味)。
・校内は消毒だ。机をふけ。
・マスクを付けて熱中症対策しながら体力を高めろ。
・給食のおかわり配膳は担任がすべてしろ(給食時間に担任が給食を食べる時間は5分にして、残り20分近くをおかわりに使え。ちなみに1人で。)
・ホームページを勝手に作った。後は運用せよ。ちなみに情報発信の媒体は従来のものを続けるんだ。通信作りながら行事や授業の様子をHPにアップせよ。HPの更新の仕方? しらんよマニュアル読んで。)
・通知表は道徳が教科化されたので、文章で書いて評価せよ。道徳は数値では評価できないからね。1人につき60文字だぞ! ちなみに40人分あるからよろしく。 あ、外国語活動と総合的な学習もね。 締め切りまでに全部書けよ。できないと労働時間外に自主的にやるんだぞ。
・オリンピック1周年だ。風化させないために取り組むぞ。各校のオリンピック・パラリンピック教育を報告せよ。大会やるぞ。ほら指導せよ。これは決定事項だ。競技会場使わないつもりか?
・保護者の対応は年々シビアだぞ。真摯に対応せよ(時間をかけて)。休みの日に保護者からクレームだぞ。出勤して対応せよ。もちろん自主的にな。
・隣のクラスの担任が倒れたぞ。協力して対応せよ。専科の先生の授業のときには隣のクラスで授業せよ。通知表も頼んだぞ? 書いてよ。
・コロナでやってなかった活動、復活させるぞ! 全部だ! でもコロナ対応はするんだぞ。

教員は知っています。
みんな知っている。
文句を言っても仕方がないと。
増えてると。
仕事が増えても、私達は全体の奉仕者として使命を全うするんだ。
こどものためだ。
未来のためだ。
そして、自分が守る家族のために、倒れるわけにはいかない。
教員は副業が禁止されていて、自分が家族を守るために他の方法がありません。
自分が倒れたら、誰も家族の面倒をみてくれない。
だれも、助けてくれない。
自分の家族を守るのは、自分だけだ。

ぎりぎりの精神状態で、仕事を全力でこなし、夜遅くまで自主的な活動をする。労働じゃない。

私達教員が一日の一番最後にやる仕事はなにか?
それが、授業準備です。
開始するのはたいてい7時を過ぎたころ。
そこから準備するのですよ。
もう家では、かわいい我が子が食事をとり、宿題を済ませている時間ですよ。
帰ったら寝てますよ。
帰ったら、寝ている我が子の顔に挨拶して、それで終わりです。

やりがい、やりがい、やりがい…こうして私達教員は人生をかけて教育に携わるんです。
そして崩壊していく。

就職するときには、こんなふうになるとは思いませんでした。
教師の仕事って、もっと授業を準備して、こどもたちとワクワクしながら楽しく毎日学ぶんだと思っていた。

まさか、5分で準備をしたものをちょちょっと「こなす」毎日になるとは。いや、そうならないように、毎日頑張って夜遅くまで仕事をしているのに、それは仕事じゃないんだって。


だれがなりたいんだよこの仕事。

なんとかしないと。

まじでこの業界、終わる。
危機感しかありません。
せめて、せめて現場にいる私ができることは、目の前のこどもや保護者に尽くすことと、これから教員になろうとしているあなたのために自分の知っていることや技術を伝えることなんです。

本当にこの状況なんとかしないと。
文科省のおえらいさんは私達の声なんて聞こうとしないでしょうけど。

自分が立っている陸地は、どんどん溶岩が迫ってきて狭くなっている。
それでもつま先で立ちながら、日々指導しているんです。
担任の代わりは誰もいません。
そんなのわかっているから、「倒れる」という選択肢すらない。

だから、倒れる先生は、本当に倒れているんです。
一歩も動けなくなって、本当に倒れて、二度と現場に戻ってこないんです。

だから減るんです。

「ちゃんとプリントを丸付けしろ。赤ペンでコメント入れろよ。子どもに向き合えよ。それが担任の仕事だろ? 手を抜くんじゃない。責任をもって仕事してほしいな。やりたくないなら日本の教育のためにもすぐこの業界から出ていってほしい。中途半端な気持ちで教職につくんじゃないよ。迷惑だから。」

そう言われて、言われたように毎日仕事しました。
それが教師のやりがいだから。
でも、気づいたら手も足も動かなくなってしまった。
仕事を辞めた瞬間、収入もなくなりました。
もっと前に休んで、また頑張ればよかった。
倒れるまで仕事をするんじゃない。休むのも仕事だぞ。社会人なんだから、自己管理できて当たり前だろ。そんなんだから病気になるんだ、だって。
そう言った人は、なんの責任も持ちませんでした。
当然、収入がなくなった私達の家庭のことなんて、1ミリも考えていませんよ。

休め休めって?
仕事を自主的にしろだって?
どっちなんだ?

それに…担任が休んだら、その間だれがかわいいクラスのこどもたちの面倒をみるんだ?

誰もいなかった。
だから、歯を食いしばって仕事しているんです。


解決方法? あるよ?

制度と予算を変えて。
教員の業務をより専門化し、予算を組んでいろんな外部に業務を協力して取り組めばいい。
現場に人を増やしてほしい。
そして、教師に人権を与えてほしい。
私達は仕事だから残業している。残業ではないのなら、日本の担任はみんなプリントの丸付けをしなくなるぜ。
しなくていいんだよね。
せめて、勤務時間内に授業準備の時間をブロックすべきじゃないかな!
一番大切な仕事が授業準備と学級経営、だろ?

好きではじめた仕事だけど、趣味じゃない。責任を感じ、誇りをもっている。だからこそみんな黙って仕事をしているだけだ。
自主的に残っているわけじゃないんだよ。

このままでは本当に日本から教員いなくなるぜ。

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