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「先生、この問題はどうやって解けばいいんですか?」

子どもがとある算数の問題の解き方に躓いている。

「これはね、まず縦の長さを出して、そこからここの長さを引くと…」
「なるほどー! わかりました! ありがとうございます!」

私の説明で、子どもがわかってくれると嬉しい。

でも、いつもそうじゃない。

私が教えても、どうしても問題を解くことができない。
ドリルやテストの問題なら、まだ答えを教えると大抵はわかってくれるけど、
「どうやったら宿題を忘れずに取り組むことができるか」といった問題に対して、教師がいくら説明したりアドバイスしたりしても、改善しない場合がある。

・宿題をやる時間を決めましょう。
・朝、宿題を入れたかどうか確認しましょう。
・毎日の習慣にしましょう。

こんなことを話しても、一向に宿題をやってこない。

困ったものだ。

どうしてそうなってしまうのか? 色々と原因があるだろうけど、一番は…

その子の頭の中の地図と、私の頭の中の地図が違うから。

である。

物事の理解の仕方って、人によって違いがある。
当然、環境の違いもある。

私は、「宿題は習慣化すればしんどくない。だから、スケジュールを決めて、毎日淡々とこなせばそのうち意識しなくても宿題ができるようになる。」と思っている。

そして、そうやって指導している。
でも、この子は

「宿題を習慣にするとかそういう問題じゃない。僕は宿題をしたくないんだ。だって、毎日習い事か好きなことをする時間を確保していると、どうしても宿題をやる時間をとることができないからだ。」

こう考えているのかもしれないから。

そうなると、私のアドバイスは的外れになってしまう。

そこで、
子どもの頭の中の地図に合わせて道案内をしなければ、アドバイスは成立しない、ということになる。

もし習い事ややりたいことを優先して、宿題ができない状態だとしたら、アドバイスや打ち手は変わる。

・習い事があって宿題ができない場合は次の日に回して2日分の宿題をする。
・習い事のない日はやりたいことを優先するのではなく、まずは宿題を終わらせてから好きなことをする。
・宿題に取り組むときには、時間制限を設けてその時間内に終わらせられるよう、一生懸命取り組む。

と、こんなアドバイスができそうだ。


言うことを聞かせることが目的じゃない。
子どもが成長する手助けをする仕事。それが教師の仕事だし役目だと思う。

なら、指導したことを実行できないとき、その子を頭ごなしに叱るのではなく、「その子の頭の中の地図はどうなっているのかな? どうアプローチすれば、その子がスムーズに行動に移ることができるかな?」

視点を変えて、自分の視点ではなく相手の視点で物事を考えてみると、案外かんたんに問題を解決できるかもしれない。

もし、子どもの指導や保護者対応、それに同僚の先生とうまく行かない、などという人間関係の悩みをもっているなら、「頭の中の地図は人によって違う」ということを前提に、問題に取り組んでみてはいかがでしょうか?


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