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なぜイライラしているのか。私の対処法。

私がコーチングというものに出会ったのは今から約20年前だ。職場の研修でその存在を知り、その後学びを深めたいと思い、実際に多額のお金を自分で出して約2年近くかけて学んだ。

プログラムの一つに『怒り』を扱うテーマがあった。
怒りは常に誰の中にも現れる感情だ。それがコントロール出来たらどんなに楽だろうか。

『怒り』の感情に蓋をして気持ちの中に押し込めるのではなく、爆発させて発散させるでもなく、向き合っていく。

細かい手法は忘れたし、対処法は人によっても違う。私はその怒りやイライラを起こす元になっている事柄にフォーカスするようにしている。

子育て中は意のままにならないことが多い。例えば保育園の送迎の際、家を出る直前に子供がぐずったりして予定通り行かない時、私はとてもイライラした。その怒りの矛先は子供に向かうんだから、良くない。

そういう時『私は何故怒ってるんだろう』と考えるようにした。子供が予定通り動かない、それで何故私がイライラするかというと

私が仕事に遅れそうになるからだ。
仕事に遅れたくないからイライラしてるのだ。

そこに気づけるといつもより10分早く家を出るよう支度をすればいいんだ、と行動を変えることが出来た。


そう。こんなふうに私は自分の怒りの感情に向き合うようにしている。
そのはずだし、そうしてるはず。


なのに、昨日からまた私はイライラしている。

その原因はいくつかある。

ハーモニカを吹く患者さんMさんがいるのだが、みんな(他患)の前で吹いてもらおうとあるスタッフが考えた。それはMさんのモチベーションを上げたのでとてもいいアイデアだった。私がピアノを弾くことを知っていたそのスタッフは私にピアノの伴奏を依頼してきた。私も『いいですよ』と簡単に受けてしまった。
が、ピアノの楽譜はない。
Mさんが持つ主旋律のみの簡単なものあるだけだ。

私は楽譜がないとピアノが弾けない。コードも知らないし、即興やアドリブで弾くなんて出来ない。だから楽譜が必須なのだ。

仕方ないのでネットで無料楽譜で検索してみた。それらしきものは出てきたが昨今は著作権の問題もあり、フリーとなっていてもダウンロードできない。他のスタッフの手を煩わせ何とかそれらしきものはダウンロードできた。ここでもたくさんの時間を使った。

家に持ち帰って楽譜をよく見たら左手はヘ音記号ではなくギターのコード。押さえる弦の位置を示すものだった。しばらくピアノにアレンジできないか頑張ってみたが最後まで出来ず。
この時点で私の自分の普段のピアノ練習出来ず。

そして翌日Mさんのハーモニカと合わせてみたら記載のコードと違うkeyで吹いてらっしゃる。楽譜にはGと書いてあるのに、MさんはCで吹いているのだ。ソが主音であるGに対し、ドが主音になるC。昨日あれだけ頑張ったのに主音がそもそも違うやん。4度お互いの音がずれいる。
もうこの辺で私は詰んだ。

楽譜もなく、いきなり調性変えての伴奏は私にとって無理ゲー以外の何物でもない。

その上Mさん。
『発表会するんだったら、もう何曲かやらんと形にならないでしょ』と。
もう一曲吹くのかと思えばそれは歌えばいい、と。
歌とピアノでいいですよ、と。


ええっと誰がピアノを弾くんですか⁈
楽譜ないと弾けないし、あったとしても初見で完璧に弾くのは無理。

もちろんMさんはピアノ伴奏の楽譜は持っていない。

他のスタッフも私がピアノを簡単にさらっと弾けるものだと思っているようで『ゴロじろうさんが弾いてくれるよ』的な物言い。

私はどんな曲でも練習しないと弾けないんです。即興は出来ません!

業務外にボランティアでのピアノ伴奏の用意。しかも起譜も自分でしなくちゃいけない。それを簡単にやれるでしょとさも当たり前のように言ってくる。

あー、イライラする!

今回のイライラは
・ピアノ伴奏なんてものは簡単で私がスラスラ出来ると勘違いされている(みんな私の苦労を知らず簡単に頼む)
・帰宅後にピアノ伴奏の準備をしなくてはいけない(自分の普段の練習時間が削られる)
・楽譜の用意すらないのに、弾いてと言われる
(楽譜は私が自費で用意するの?)
・簡単な起譜すらちゃっちゃと出来ない(自分の能力の低さ、楽典の知識の無さが露呈)
・即興やその場でのアレンジが出来ない(要するに下手)

挙げてみるとイライラの原因は自分の能力の低さ(無さ)にあることがわかる。

ではどう考えや行動すれば私のイライラは治まるんだろう?

まず私にピアノ伴奏を依頼したスタッフに発表は一曲だけにしようと提案した(直接話せなかったのでメールした)。
その一曲だけなら起譜から何とか頑張れる。そして完璧を目指さず何となく伴奏っぽくなればいいやん、と基準を甘く設定した(今回は患者さんのハーモニカが主役)。

もし他の曲もやるならピアノの楽譜を用意してください、もし用意できなければピアノ伴奏なしでやってください、ともメールした。

時間がたっぷりあればコードの勉強したりして自分の能力の底上げをしようと思えたかもしれない。が、発表は約一週間後。時間がない。
上記の提案が私にとっては最善だ。

現実的なところを相手に伝えることで(気持ちを伝えるも行動の一つ)自分のイライラに対処出来た。まだ件のスタッフと直接話をしていないので、これがどう展開していくのかはわからないけれど。

感情のコントロールは難しいが、せっかくだから楽しく当日が迎えられるよう努力してみよう。

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