我が街への引越し。
今日は娘の引っ越し。
私の実家に一人で遊びに行った時のこと。何を思ったか、娘はこの地に引っ越すことを決めた。
実家は大阪。娘が住んでいるのは大学から歩いてすぐの兵庫県。あと一年少しで大学は卒業だ。卒業までそこに住めばいいものを。
実家には両親二人が住んでいるが、訳あってそことは別に母が(時々)住むマンションが実家の近くにある。
ほとんどそこに母(娘からすれば祖母)がいないものだから、娘はそこに住むことに決めた。
『おばあちゃん、家賃要らないって。もうこれから仕送りしないでいいから!』
と、メールしてきた。
そうか、私からの仕送りを気にしてわざわざ大学から電車で1時間以上かかる私の実家近くの母のマンションに引っ越すことに決めたのか。
突然仕送り要らないなんて言われて、急に巣立った感じがして寂しかった。お金を送るの大変だと思っていたのに、いざ助けはもう要らないと言われると何だか急にハシゴを外された気分になった。
でも遠く離れると大学までの交通費がかかる。母はお金は要らないと言うが、貯蓄を切り崩して家賃を払っている。娘がそこに住めば光熱費もかかる。
結局、今まで仕送りしていた額の半分を家賃として母に払い、残りを今まで通り娘に仕送りすることにした。さすがに仕送りゼロでバイト代だけでは暮らせない。いわゆる103万円の壁はまだあるし。
まさか私が小学生から高校生までの約11年間暮らした田舎で、家以外何もないこの街に娘が暮らすことになるとは思わなかった。大学卒業までの期間限定ではあるけど。
私が毎朝乗っていた電車に娘が乗るのも何だか感慨深い。
今頃荷物を運び終わって、少しホッとしている頃だろう。
その引越し当日の今日の午後、私はすみだトリフォニーホールで三浦文彰さんのバイオリン🎻を聴いていた。
彼のバイオリンは二度目。指揮者として舞台に上がるのを入れると三度目。
低音から高音まで濁りなく、透明で素晴らしい音。前橋汀子さんのバイオリンも良かったが、若さというエネルギーが音に乗っている。
彼のバイオリンは1732年製のグァルネリ・デル・ジェス『カストン』。
バッハが生きていた頃に作製されたバイオリンで今から約300年も前のもの!そう聞くだけでも、ドキドキしてしまう🤭
今回のプログラムは
・J.S.バッハ:二つのバイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV1043
・メンデルスゾーン:バイオリン協奏曲 ホ短調
・ベートーヴェン:交響曲第7番 イ長調
指揮はジュリアン・ラクリンという方で、イスラエル、ノルウェー、フィンランド、イギリスなど各国で音楽監督や首席指揮者など務められている。指揮者としてだけでなく、バイオリニストとしても活躍されていて、冒頭のプログラムで三浦文彰氏とともにソリストとして登場された。
ピアノでは弾き振りというのがあるが、バイオリンでも弾き振りをやるのかと思った。さすがに右手に弓を持っているので弾き振りはなかったが笑、素晴らしい演奏だった。
↑若い頃のラクリン氏
世の中にはまだまだ聴いたことのない、知らない楽曲がたくさんある。
素晴らしい演奏家たちが奏でる素晴らしい音楽を、できるだけ多く聴いていきたい。
私はといえば、ピアノもあまり弾けず、インストラクターから出された宿題が全く出来ず(楽典キライ😂)自分で演奏するのが少し嫌になりかけてる。
宿題出来なくても怒られることはないから、楽典はボチボチやろう。