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セレブな友人との付き合い
進学校に通っていたので同級生はかなり優秀な人が多い。
私はその中にあってかなりビリッケツだったので、同級生の集まりには気後れしてなかなか参加しなかった。
数年前大きなOB会があり(大阪の高校だが年に一度東京でも総会を開いている)、私たちがそのOB会の当番期だったことをキッカケに私もそこに参加を呼びかけられ、再びみんなと顔を合わせるようになった。
集まってみて初めて、誰それがどこの大学に進学したとか、どこそこに就職したなんて話を聞いた。おおぉ、さすがやな。みんなかしこー。
男子は大抵が国立大に進学した後、上場企業に就職していてだいたい役付き。商社や銀行や証券会社、生保、損保、運輸、弁護士からパイロットまで。
女子も官僚がいれば検察上がりの弁護士もいる。メーカー勤務もいれば経営者もいた。
そんなだから、みんなの収入は恐らくエグい。私の3〜4倍以上なんだろうと思う。ただ出ていく金額も多いから、某商社勤務の男子は『裕福な感覚は全くない』と言ってた。
いや、感覚はないかもしれないけど、庶民はもっと大変なんですよ。というか使える金額の少なさから勉強でも趣味でも選択の自由が少ない。
冒頭で『集まりに気後れして』と買いたけど、それは正確ではない。集まりに参加するためには参加費が必要になる。
恐らく当時は5000円ぐらいだったはず。
シングルマザーとして子供を育てながら生活をしていた私には、家を空けることもその会費を払うことも出来なかった。5000円あれば1週間とは言わないが、数日分の我が家の食費だ。
すごい賢い人の集団に今更混じって会話出来るかと言えばやっぱりそれは気後れするから『気後れ』は嘘じゃないけど、会費がイタかった。
が、時々みんなと会うようになり、その中でも小さなグループがいくつも出来た。そうやって会うと『東大卒でも京大卒でも高校生の時と(見た目以外は)あまり変わらないな』と思うようになっていった。そして自分の立ち位置を卑下していた自分に『そんな必要なかったんだ』とも思うようになった。
今も時々その小さなグループで会う。
先日、そのうちの友人Bが病気をして今度手術をすることになった。東京駅にほど近いシャンデリアがリビングに吊るされている?素敵なお家に住んでる。半官半民みたいな会社で社内には東大が多いと言ってた。きっとかなりの高所得だ。
もう一人は商社勤務。海外赴任も長く、今は日本で勤務しているけど、海外出張も多い。こういうSNSにアップされているその会社の社員の平均給与とか見ると自分とは違う人なんだなぁって思う。
その友人Bを囲んでの会。
手術するBを励ます会だ。
私が気になるお店としてアップしたのはランチ1800円。商社勤務の友人Aがアップしたのは4000円超。どちらもホテルのランチだけど、金額が違う。
というか、その友人Aは東京タワーのふもとにある豆腐屋もあげてきたけど、ランチで2万近くなるお店だ。一度は行ってみたいけど、私の感覚では普段ひょこっと行く店ではない。
友人Bを励ますには特別感があっていいかもしれないけど、一度の食事で出せる金額ではなかった。
結局友人Bが4000円のお店で、と言ってくれたのでそちらでランチしてきた。
お酒もちょこっと飲んで三人で16,000円超。Bのランチ代は私たちの奢りだ。
そのお金をさっと出せる自分を褒めながら(泣きながら❓)、会はお開きになった。
人によって価値観は違うけれど、私はこの人たちと付き合ってたら多分疲弊してしまう。
セレブな人たちと付き合いは私には向かない。いわゆる金銭感覚が違うってやつだ。
私も一回2万円を超えるコンサートに行ったりするのでそこは価値観の違いだろう。何にだったらお金がだせるのか?そこが付き合う人と一致しないとその関係は長続きしない。
つくづく自分はセレブから遠い人間なんだなと思う。同じ高校を出ていてもその後の人生は様々。ウチ飲みで幸せな私。自分の作ったご飯で満足する私。どちらもいいじゃないの笑
それにしても豆腐屋のランチじゃなくて本当に良かったと今更ながらホッとしてる。