デザイナーの準備体操 | 1年2ヶ月のデザイン勉強振り返り
こんにちは!
立教大学観光学部4年の武藤亜里紗です。
先日、株式会社ソニックジャムから内定をいただき、春からデザイナーとして社会人生活をスタートします!卒業1ヶ月前、ギリギリでした笑
よくみる広告「3ヶ月でデザイナーになる!」みたいなことはできなくて、じっくり力をつけた1年2ヶ月でした。
このnoteでは、普通の文系大学生が、ゼロの状態から、どうやってデザインを勉強をしていたのかをまとめます。
これからデザインの勉強をする方、数ヶ月たったけど実力全然ついていないと焦ってる方、ぜひ見てください。気になることがあれば気軽に連絡ください〜
👉 Twitter: nonsugar5122_a
いきなりアプリを企画&デザイン - 2019/12~2020/2
1. プレゼンを前提にすると、なぜやるのか?が生まれる
聞いている人の心を動かすのがプレゼン。そのためには、なぜそのサービスが必要なのか、どんないい変化を起こすことができるのか?を説明できないといけないので強制的に考えるようになります。
つい見た目のことだけを気にしてしまいがちですが、この取り組みによって、課題の解決策としてデザインを作り込む、ことが叩き込まれました。
2. 優先順位などは考えずに、ピュアな気持ちでやってみる
プレゼンの流れでアプリの流入経路も想定したので、LPやSNSバナー、ストアバナーなどもデザイン。自分の領域を最初から決めすぎないことで、自分の中でデザインが「手段」に変わっていきます。
実務では工数や優先順位などを考えるので、やったほうがいいということも、今すぐ取りかかれないことがあります。こういうしがらみがないことが、独学の良いところ!
3. 最初は守破離の「守」を叩き込む!
最初は、デザイナー=みたこともないものを作る人と思いこんでいました。しかし「基礎ができていない人のオリジナリティほど恐ろしいものはない」です。センスは知識から作られるのと同じように、まずはいいとされるものを観察して、まねることが大事です。
パクリとの違いがわからず悩んだこともありました。それは、まねるときに見た目だけまねて思考のトレースができていないことが原因です。
自分のデザインの意図とマッチするものをまねしてみる + 自分のデザインの個性(特徴・背景)でしかできないことを上乗せすることで、デザインと言えると思います。
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サイトリニューアルを提案 - 2020/3~2020/5
1. 学んだことを自分の言葉にする
リブランディングなどの記事を読み漁って進め方や話すべきポイントを学び、唯一のデザイナーとして社員の方とディスカッションをしました。
デザイナーとしてワークの必要性を感じて、集まってもらったので内容や司会進行は全部自分。経験などは気にせず、自信を持ってぐいぐい進めます💪 といつしか、学んだ言葉が自分の言葉になっていました。
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ポートフォリオと向き合う - 2020/6~2020/7
1. デザイナーの方に会いたいときに、名刺になる
ポートフォリオを添付して、返信もらえなかったことがないです。優しい人たちというのもあるけど、
・どこの誰で
・どんな熱量で、何をやってるのか
・自分に何を聞きたいのか(自分である必要性)
が、わからない話に乗りたいと思う人はいないので「どこの誰で、何をしてるのか」をポートフォリオで示します。見てくれるかは別として、真剣さは伝わると思います。
初のポートフォリオはnoteで作成。1週間でアプリの画面とポートフォリオを作りました。ほぼテキストだったけど、最初はぶっちゃけなんでもいいと思います笑
2. 学生・採用者目線を持ってポートフォリオFB会に参加する
FBをもらえるだけでなく、他の学生のポートフォリオも見れるので自分の不足項目がわかります。
また、採用者になった気分で見ると、これ読まれていないからいらないな、と余分な項目もわかります。
3. FBをかき集めて、最終的に自分で決める
FBはさまざま。企業・人によって評価軸が違うので、全部を取り入れるのではなく、自分が目指すデザイナー像と自分の強みを考慮して、記載内容を選抜していきます。
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インターンなど - 2020/8~2021/1
事業会社
・トラボックス(Visional):2週間
・クックパッドマート:2ヶ月
・CL(CyberAgent):1.5ヶ月
これだけ見ると、選考無双していたように見られますが、当時は大学5年生なのでそもそもインターンの対象学年ではなかったこともしばしば…
TwitterのDMや、中途の応募から潜り込んでお願いしたり、ポートフォリオFB会後に再FBを個人的にお願いしたり、執念が伝わったのだと思います笑
多くはクライアント業務のため掲載ができませんが、クックパッドマートでの学びは結構具体的に👇でまとめています。
1. 毎日のようにプロからFBがもらえる
知り合いに毎日のように聞くのは、さすがの私もできないですw ですが、中に入ってしまえば、いつでも!いくらでも!聞くことができます。
しかも長期の場合、成長の過程もみてもらえるので、自分の強みや弱みもわかり、キャリアを考える上でも役立ちます。
2. 会社ごとに違うデザインのTipsやデータ管理を知ることができる
デザインできるようになってきたけど、ファイルぐちゃぐちゃ、なんてことはありませんか?ひとりでやっていると、共有や引き継ぎをしないので、スルーされる分野かと思います。
しかし、データ管理の改善で探す時間が短縮されるので、効率UPします。
例えばFigmaは、Frame右クリック → Set as thumbnail でファイルにサムネをつけることができます。上の画像の整理の仕方も先輩のやり方を完全にパクっています。
それだけでファイル間の行き来がとても楽になりました。
3. ロールモデルをたくさんみて、自分のキャリアイメージがクリアになる
Webデザイナーだけとっても、写真が強い人、イラストが強い人、ディレクションもできる人など様々です。
デザイナーになりたい!だけではなく、どんな強みをもったデザイナーなのかを考える機会になりました。誰かに自分を当てはめる必要はないですが、近づきたいなって思う人がいると、私はエネルギーになります。
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その他意識していたこと
1. デザインに関するお金を惜しまない
本やイベントだけでなく、約束の合間の1時間カフェに入って作業をするなど、デザインが関係していればあまりお金はきにしないようにしています。本はこの1年で60冊は購入しました。
2. ご自愛方法を見つける
自分は没頭できる期間とできない期間があるので(やらなくてはいけないことを除いて)できない期間は思いっきりご自愛するようにしています。
サボることにもいつか飽きますし、しっかり休んだ方がパフォーマンスがいいです。ただし、没頭時にはとてつもなく動いています。
3. ニートでも時間割で動く
大学の授業やフルタイム出勤でもないので、毎日が日曜日。おすすめは8:00〜の朝ドラを見ることです。
4. 足を運ぶことを大事にする
最近は、友達のロゴとイラストを作るために、群馬県に山登り。ただ作るよりも、友達は何を目指しているのか?どんな環境に日々いるのか?を肌で感じたあとのデザインはとても楽しかったし、結果的にいいものを作ることができました◎
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自分にあった学習スタイルを選ぶ
いろんな学習スタイルがあるので、迷うと思いますが、自分の性格を考慮して楽しいものを選んだほうが良いと思います。私は毎日続ける系は挫折しましたw
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ようやくスタートラインに立ったぞ
就活が終わったあと、開放感はありませんでした。むしろ、緊張感を感じています。
大学受験の時は合格したあと、一切勉強する気になれなかったし、次の日には参考書を捨てていました。客室乗務員を目指して入った観光学部だったけど、目標達成した後に得られるものと、その間の努力内容が自分の中で結びついていなかったからだと思います。
なので、こんな気持ちになれる就活ができて本当によかったと思います!これから、さらに頑張ります。
社内にデザイナーの同期がいないので、他の会社の1~2年目の方、特に仲良くしてください!よろしくお願いします☺️
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Special Thanks 💐 米田さん
お世話になった方は数え切れないほどいらっしゃるのですが、ずっと近くで見守ってくれた米田さんに特に感謝を伝えたいです!
1. デザイナーになる過程で、1番幸せになれる道を考える
デザインを始めるときに、私には4つ選択肢がありました。
・当時の内定先に就職して、副業的に勉強して、転職する
・大学を卒業して、専門学校などで勉強して、就活する
・休学して、勉強して、就活する
・諦める
1つのことを集中的に進めたい性格や金銭的なことを考慮して、選んだのが3つ目の道のりです。
米田さんが、最初の面談で一緒に考えてくれました。面談のあとに、休学を決意。次の日には届けを提出しました。自分の場合、提出締め切りがその日だったからというのもありますが、直感的に目の前のものに飛びいた感じです。
2. 約束は死ぬ気で守る、超える
米田さんとの最初の約束は、2週間後にアプリを3つ企画&UI作成&プレゼンすることで、今考えるとすごい課題でした。
私は米田さんを講師として雇っているわけでも、会社の候補生でもありません。そんな私が返せるものは、期待と成果の差分で驚かせて、成長を見せることだけでした。
3. もらったものは、次の誰かに渡す
米田さんにも頭が上がらないほどの恩人がいるらしいです。でも、本人に何か返すのではなく、後輩たちにそれ以上に返すということを大事にされています。
私も、その想いを受け継ぎたくてこのnoteを残そうと思いました。
4. しつこいくらいつきまとった
米田さんはデザイナーの集まりやご飯にも誘ってくれました。行ったら絶対楽しいのでイヤイヤ行ったことは一切ないですが、絶対断わらないようにしていました。返信も即答です。
理由は、簡単に途切れる関係だからです。契約もないし、誰かから紹介されたわけでもないからです。
米田さんは優しいので親身になってくれました、そんな人にお願いしている立場の自分の方がそっけなかったらめちゃくちゃ失礼じゃないですか!?何かしてもらうのであれば、熱量は常に自分のほうが上にあるといいと思います。
別に計算してとった行動ではないですが、最近質問がきて返信したら返事すらこない...なんてことがあるので、気をつけていきたいと思ってることです。
そんな、私の師匠 米田さんと一緒にデザインできる機会があるらしいので、心の底からおすすめします!!!
最後まで、読んでいただきありがとうございました!
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