草刈り鎌、研いで使う。
今日、草刈りで新たな発見がありました。
草刈り鎌を研いだお話しです。
日本剃刀(カミソリ)級に、
草刈り鎌をギンギンに研いだのですが
鎌の切れ味が一気に変わりました。
今までと違う世界を体験できました。
はじめにお伝えしますが、
私は電動草刈り機は使いません。
２年ほど使っていたのですが、
途中でおかしなことに気がつき、
やめました。
参考までに理由は簡潔に述べます。
ガソリン、オイル必要(お金と補充の手間がかかる)
体に良くない音／振動(低速であっても)
嫌な疲れ(運動の疲れとは違う))、
修理必要(内部に消耗部品あり。
他、2-3年毎に修理費必要)
ヘビ、カエルを殺してしまう。(自責の念から不健康につながる)
石に回転刃が当たって、キンキンなる(音からのダメージ)
一方で、草刈り鎌だと
上記の悪は全て消えます。
体が慣れれば、悪い疲れは出ません、むしろ、心地よく、いい運動した感が残ります。
ヘビ、カエルは先に逃げてくれます。
話がそれましたが、
今は、数種類の草刈り鎌を
使い分けて使っています。
今日、わかったのは、
草刈り鎌は、超仕上まで研ぐと
よく切れる、ということです。
通常、鎌を研ぐ場合、
荒い砥石か、もしくは中砥石で終わりです。
(荒い砥石とは、砂を固めたような砥石で、荒っぽく研ぐことです。)
中砥石というのは、少しざらざら感の残る石で刃物を研ぐことです。
家庭用の料理包丁ですと、中砥石の研ぎで終えることが一般的です。
刃物研ぎは刃物によってどこまでするのか
変わってきます。
本職用の和包丁、あるいは日本カミソリとなると、さらに細かい石で研ぎます。
氷のような、ツルツルした石、
さらには本皮でなでるように研ぎます。
カミソリが研ぎ上がると、
当てるだけで髪の毛が切れるくらいです。
うぶ毛を剃る刃物です。
刃をとがらせます。
今日、何を血迷ったのか、
草刈り鎌をカミソリに近い段階
まで研ぎました。
使ったのは、天然砥石です。(日本刀や大工さんのカンナなどを研ぐ時に使われるものです。) しかも仕上、超仕上まで。
するとどうなったか。
スッパスッパと草が切れました。
たぶん、電動草刈機に負けないくらいだと思います。
おそらく、他の人にはわからないと思いますが、
草刈りが楽しくなってきます。
伸びた草の散髪でもしているかのように、
気持ちよくカットできます。
スパッと切れる、
だから気持ちがいい。
料理好きな人であれば、ちょっとはイメージできるかもしれません。
すーっと、切れるトマト。
キャベツがスパスパ切れるのと少し似た感じです。
気がついたら、
ノンストップで小学校の25メートルプールくらいの面積は刈り終わってました。
草刈りを苦痛と見るか、
重労働と見るか、
楽しいと思うか。
どうせつまらないことなら、
楽しく、夢中になれる方法を
見つけたいものです。
鎌を使って刃物を研ぐ
世界に入る、
この段階で、邪魔くさ〜、
と思うと先の世界はありません。
邪魔くさい、と思ってしまうと
先には進めない。
他の世界でも同じではないでしょうか。
鎌で草を刈れば、
運動は勝手にできている、
電動草刈り機に
お金かけて不健康になるくらいなら、
草刈り鎌を使った方が良いかと、
私は以前、本気で思いました。
電動草刈り機をメルカリで速攻で
売り飛ばし、
色々な鎌を使うようになりました。
すると、研ぐことが面白くなりました。
昔の納屋みたいなところに転がっていた
石が天然砥石であることがわかり、
石が宝にもなりました。
天然砥石の世界にも暴走しました。
弁慶みたい
魔女みたい、と鎌を使っていると
何人かに言われることもありましたが、
今はもう誰にも言われなくなりました。
草刈り機を使わないキャラが
通っています。
ただ、変わり者の一つの意見、考え方です。
誰にも同意は求めません。
しかしながら、思うことはあります。
一昔前の先人たちは、
一見非効率でありながら、
強かった、
頭もよく働いていた、
その秘訣の一つとして、
体を使うこと、
材料、道具を大切に扱い、
工夫していたこと、
その他何かあったのでは、と考えています。
そういえば、
自然療法の東条百合子さん、
常岡一郎先生、
西田天香さん、
皆、体を使うことの大切さを説かれています。
便利、早い、効率が良い、
その真逆のことをすると、
体を動かして頭も働かせる、
知恵が出てくる、
考える力もつくのかもしれません。
ルンバを天香さんが見たら、
何て言うだろうか。
喜ぶとはとても思えません。
また脱線しそうなので、これくらいにします。
今回は、研ぎをさらに進めることで
今まで気がつかなかった世界を知りました。
難しく考えずに身
近でアナログなこと、
お掃除でも、何か体動かして取り組むと
良いかもしれません。
