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なりきってみる

一月ほど前、ある場所で
ヘビを見かけました。

その後、寒い日が多いこともあって、
蛇はしばらく見かけず。

ただ、晴れれば、
山道も暖かくなる。

そんなとき、ふとヘビの気持ちに
なりきってみました。

思ったのは、外に出て太陽の光を浴びてみたい、という気持ちです。
そして出かけると、

本当にヘビがいた。



日向ぼっこしていたのか、岩陰から出てきていました。

実はヘビがいると思って
会えたのが今回で
3回目です。

どれもが必ずいる、会える、と
思ったときでした。

最近は霜柱も立つ。気温は低い。
爬虫類に出会うことは少ない。

天気良ければ、日差しが当たって
地面の温度があがる。


アオダイショウ。
動きは遅く、近づかない限り逃げない。

最初に出会ったときよりも
警戒心が少ない。

一つ不思議なのは、冬にヘビがいたということよりも、
会えると確信していたら、本当に会えたことです。


こうしてみると、
思うものになりきってみる。

すると気持ちか行動がわかるんじゃないか、と思いました。


ガリガリにやせています。

別にヘビが好きであるとか、捕まえてみたい気持ちはない。

ヘビがいると思ったのは三回だけで、ただし全て的中です。 

ちなみにほぼ毎日その場所は通るが、普段は寒く、ヘビはいない。

予想が3回続くと、偶然とも思えず、
またなぜか確信している、というのは
興味深いところです。


何かになりきって考えると、いろいろと良いのかもしれません。

その少し弱いのが、相手の立場に立って考えてみる、ということに
思えてきます。

もっともっと溶け込むかのように、
なりきる。

どうやってなり切ればいいのか、
とまではよくわかりません。

動植物、また大事な人なら、その人になりきってみる、
ということができれば、
気がつかないことが
見えてくるかもしれません。

もちろん、毎回できるわけでは
ないだろうし、
これは常日頃、なり切る練習か
クセをつけていくと
いいかもしれません。

映画なら、その主人公か登場人物に
なりきってみる。

毎日みるものでもできそうです。
たとえば、私なら野菜が身近ですが、
野菜になりきる。

野菜になり切る、ということは実は
何年も前からやっています。


他の人の畑。黒いビニールで覆う、
ビニルマルチ。
これはさすがに苦しい。
これだと土むきだしで、寒い。
夏なら、喉が乾く。


一度だけ言われるがままに
ビニルマルチをしたことがあります。

何年も前のことですが、
乗る気がしなかったのは覚えています。

ビニールで草を抑えらるのですが、
どうも引っかかる。

その時は、さつまいもでした。

ビニルマルチで育ったさつまいもは、
おじさんのすね毛のような、
細かい根が多いさつまいもでした。


味は普通だったと思うけど、
翌年以降の草で覆った、草マルチの方がいい味だったと思う。

ビニールではなく、
草やワラなどを使うと、
風通しはいいし、蒸れず、
水分を蓄えてくれる。

冬の雪を防げば
地面が凍ることもない。
寒さ暑さを防ぐ草。

草マルチ。
冬温かく、夏は涼しい。
水分は草に染み込む。水やり不要。
枯れ草は全て使えます。

家の光という、昭和初期の
農業の雑誌を見ていて、米栽培のときに
稲の声がわかる、という話があった。

稲の声に従っていた、ということですが
大豊作だったらしい。

ヘビや野菜とは、
意思疎通ができることはない。

ただ、言葉を使わない、というだけで、
動植物は何か感情はあると思う。

猫や犬では明らかにあるし、
わかりやすい。

植物だとどうか、というと、
わかりにくいが、
何かあるように思えてならない。

沖縄には、植物の言っていることがわかる人がいるそうですが、

言葉ではない信号か
気持ちを感じるんだろう。

ある指圧の先生の話では、
指圧の位置、ツボや押す技術は
さほど大事ではない。

むしろ相手に溶け込んで
自分が相手の状態を
体感することが大切、と
言われていました。

どこか共通点があると思います。

イノシシの耕運。
ミミズを食べるために掘り起こすらしい。


草を山積みしておくと、
下は温かい。ミミズは集まる。
手が回らない畑に関しては、
イノシシに耕してもらう、
ということを考えています。
草の積み重ねを何年も繰り返す。
そして落ち葉、大豆の殻などを置く。

生姜は結構いい感じでした。
しかも激辛に。


生きた土に生き物は集まる。ここは耕作放棄地で、もう何十年も空き地らしい。
イノシシが掘り起こすほど、
良い土に見えます。

動物に全部うまい具合に耕してもらえば、耕運機などなしで
十分行けそうです。使うならクワで。
石積みの隙間に身を潜めれば、ヘビにはちょうどいい棲み家になる。
かなり古そうですが、
コンクリートより
長持ちするように思います。
ただ気持ちがいいから、
遊ぶように飛ぶ。 何か見つかれば、急降下するのだと思います。
水、特に渓流の音は
随分と気持ちがいい。

日に当たるのは心地が良いのは、
人も生き物もきっと同じ。

心地よく感じる自然音も
おそらく同じ。

外へ出れば、
気分が良くなる。

思えば、ヘビはたぬき、
テン、イタチ、キツネなどに見つかれば
簡単にやられる。 カラス、猛禽類に空からも見つけられる。

きっととても厳しい世界です。
カエルやネズミなど食べるそうだけど、
捕まえるのは、そう簡単ではないはず。

それに手足がないヘビの食事中は、
無防備そのもの。

これだと大人になれるのは
ごくわずかか
皆無かも知れない。

色々考えると、
食べ物が豊富な人の世界は随分と楽な、
満たされすぎな世界だと思えてきます。

外に出て日に当たる、
外の空気を吸う、など
心地よさを感じるところは、
おそらく似ている。

たまに天井を突き破って猫は
脱走しますが、
外に出て遊びたいらしい。
やっぱりススキはいいですね。



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