前日日記(7/30Tue.)-NHKBSで「レ・ミゼラブル」
◆食事
朝食:梅干し入りお粥 アイスコーヒーをほんのちょっぴり
昼食:チーズと海苔の佃煮入りお粥
夕食:塩がゆ かぼちゃの煮物1切れ かきたま入りお味噌汁少々
◆出来事
お昼からNHKBSで映画「レ・ミゼラブル」をやったので観た。
公開時に見て以来、10?年ぶり。
重厚なミュージカル。
私にとっては重厚すぎて、何度も見る気になれないものでもある。
全てが辛すぎるのだ。
パン1個の罪でとことん虐げられるジャン・バルジャンも、価値観に縛られて偏執狂的になっているベジャールも、搾取されつくされて命を落とすファンテーヌも、生きるために堕ちるとこまで堕ちたテナルディエ夫婦も、汚すぎるパリの下町も、報われない学生たちも。
でも、だからこそ最後の最後、死相が深まっていくジャン・バルジャンの枕もとにファンテーヌが現れた時の安らぎというのがもう、もう本当に「ああ、もう死んでもいい、自分はこれで良かったんだ」という多幸感に溢れて胸が締め付けられるのだ。
そう思える人生のなんと厳しかった事かと思うと。
それが辛くて、そう簡単にリピートはできない映画。
舞台のレミゼは日本初演を観ている。
「民衆の歌」に文字通り総毛立った記憶がある。
この時の岩崎宏美のファンテーヌも儚くて美しくて悲しくて目に焼き付いている。
エポニーヌの島田歌穂の歌のうまさにも驚愕したものだった。
でもやはり、全編通してあまりに暗くて、リピートする気になれないままだった。
その後に生まれた娘をミューオタの道に引きずり込んで、一緒にいろいろ見てきて「そろそろレミゼも」と思った頃にはもう、チケットの神様は全く微笑んでくれなくなっていて、いまだに観ることが出来ていない。
という、私にとってはたまにしか観れない作品だからなおさら、観た時に立つ感情の波が大きいのかもしれない。
久しぶりに見れて良かった。