音読 『感受体のおどり』 第13番
第13番を音読します。録音の冒頭に「無理だ、けどやらなきゃな・・」と呟きが入ってしまった。
第13番: おどり・後期(月白・朝荒・凝糸・霧根・輪荒・錆入・退照児・私)
約2ページとやや長い章で、踊りの関係者の名前がたくさん出てきます。これは何度読んでも覚えきれるものではありません。
文藝春秋のサイト「本の話」内で、『感受体のおどり』の登場人物表が出ています。
https://books.bunshun.jp/mwimgs/0/7/-/img_07063fa7a324e875ff28ff7853d08d3862468.jpg
私は日本舞踊については何も知りません。それで、ネットで調べたり、『日本舞踊ハンドブック 改訂版』を図書館で読んでみたりしています。
日本舞踊は、江戸時代から芝居(歌舞伎を含む)の振付けとして発展してきたそうです。流派は数え切れないほどあり、町で教えるお師匠さんから、有名な俳優・歌舞伎役者が家元である流派まで大小さまざま。いくつかは名前を聞いたことがありますが、家元も教わる人も、性別には関係なくそこに名を連ねているようです。
流派がたくさんあるということは、踊りに対する考えやこだわりが、少しずつ違ってくることで増加したのでしょう。
主人公の師匠である月白も、自分より格が下だと考えている者たちとは追い求めるものが違っており、弟子である「私」は、舞踊団の旅回りの仕事に同行するに際し、誰にどんな顔で応対するべきか迷いが多い様子です。
誰にどう応対するかという心持ちを指す「顔」と共に、この章では踊りのために化粧をする、物理的な「顔」の扱いについても述べられています。
「塗る」「彩る」「作る」「描いた」など、いろいろな言葉がありますね。
漢字の読みなど
十ぺん は、(じゅっぺん) または(じっぺん) でいいですね。
直門(じきもん) ちょくもん と読んでしまいがち。
助言 (じょげん・じょごん) 私は(じょごん)と読みたくなる。
ルビありは、「驕奢」、「嵌め鎮めた」
と