音読 『感受体のおどり』 第21番
第21番を音読します。
第21番: おどり・後期(鳴牛・流藻・霧根・私)
踊りの舞台を二か所でつとめるための移動時間。そこでのわずかな会話から、うやむやに過ごす者、のぼせる者、手をぬく者、軽んじられる者、うたがう者など、流派内の人間関係がのぞく。
音読しながら文字を追っていて目にとまったのは、「の」の使い方です。
「しているのの延長」「あとのに乗った」というのは、「していることの延長」「あとの車に乗った」とも書けるわけで、印象としては「の」だと口語的(話し言葉的)に感じます。
小学校の国語の作文で「しているのの延長」とか「あとのに乗った」と書いたら、先生によっては赤鉛筆で指摘されそうです。
逆に言うと、黒田さんの作品は声に出して読むのに向いていると言えるのかもしれません。
化粧を役ごとにちょっと変化させる、というのはわかるのですが、「性別なし」ってなんだ!? と思いました。どんな踊りでしょう?
ネットで調べると、精霊、神様、動物とか、また流星なんていうのも「性別なし」に当たりそうです。
それどころか、電子レンジの電磁波まで・・。
漢字は、
商家(しょうか) 嫉視(しっし) 侮蔑(ぶべつ) 華華しく(はなばなしく)
あと、「目がお」という言葉が出てきます。
目顔: 目の表情。
わかっているようでいて、でも使ったことがなくて、「まがお」と読むかと思っていました。