見出し画像

音読 『感受体のおどり』 第23番

 第23番を音読します。

夕皿ゆーさらの店の調理場に子猫がまよいこんできて, (以下は略)

単行本『感受体のおどり』030ページより

第23番: 仕事先(夕皿ゆーさら百皿ももさら・子猫・私)

 立て続けに、別々の時点の「私」の仕事場が出てきます。ここは料亭の帳場(ちょうば)。事務方、お金の計算などする所だと思います。

とまどうたび叱りとばすというやりかたで夕皿ゆーさらは私をねじふせた.

本文より

 上のようなエピソードから、料亭の経営者一家によるイビリ場面満載のドラマを期待しても、残念ですがそれはないです。
 でも、雇い人が多く入れ替わりする家に育った者たちの、主人公の「私」から見た特異性と利口さが、名前に関するエピソードから浮かんできます。


夕皿ゆーさらの親の癇癖にどのくらいみながおびえているか,

本文より

 癇癖(かんぺき)、です。癇癪(かんしゃく)ではありません。意味はだいたい同じです。かんしゃく だと思い込んで音読していましたが、途中で「あっ! かんしゃくじゃない!」と叫んでしまいました。


 ほかに読みにくい漢字は、
  宴(うたげ)  廊(ろう)  鎧(よろい)  符牒(ふちょう) 
  晩餐(ばんさん)



いいなと思ったら応援しよう!