音読 『感受体のおどり』 第20番
第20番を音読します。
第20番: おどり・後期(小切子・火守木・鳴牛)
幼い踊り手、小切子への賛辞。いつになろうと自分が肩を並べることはないその存在すべてを、言葉を尽くして褒め上げる。
単に幼くてかわいい、という話ではなく、生まれ持っての特別な存在だと読む者に感じさせる文章です。
私自身は、物事を短く言い切るのが良しとしてきたところがあり、とてもこのような言葉を書き連ねることはできません。
「推し」のタレントさんやキャラクターがいる方なら、言葉を尽くしても褒めきれない、というこの感情がわかるのではないでしょうか。
はじめの七行は、カンマ(,)はあるけれど、ピリオド(.)なしのひとつながりで畳みかけるようで、音読では特に「踏んで立つゆかが街が国が」という所のイントネーションがぐにゃぐにゃになりました。
読みも意味も難しい漢字。でも、小切子の雰囲気がなんとなく感じられます。
玲瓏(れいろう):玉などが触れあって、いい音をたてる形容。また、そのような音・声。/美しく澄みきっている様子。(新明解より)
嫋嫋(じょうじょう。ルビあり):風のそよそよと吹くさま。しなやかなさま。ほのかにまつわりめぐるさま。音声が細く長く続いて絶えないさま。(新漢和より)
あとは、
惨苦(さんく) 外套(がいとう)など。