私の靴は汚れるべきなのだ

羊飼いの暮らし


P78

──彼らの誰かひとりでも、祖父が造った石垣に目を向けるだろうか。あるいは、その存在に気づくだろうか。あるいは、誰が造ったのかと考えるだろうか。──


P323

──でも視察後、自分のぴかぴかの靴を見た私は、すべてが少し偽物のような気がしてならなかった。
私の靴は汚れるべきなのだ。──

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