メモ
ストーリー・ガール
第25章 苦い杯
P305
「主よなんじは往古(いにしえ)より、世々われらの居所(すみか)にてましませり。…」
第26章 ピーター心に訴える
──毎夕毎夕果樹園には、ぼくたちの大笑いが響きわたった。
「まったく子供ってやつは」と、ミルク桶を運んでいくアレックおじは、つぶやいた。
「何があっても、あの子たちの気持ちは、長い間しょげていられないんだ」
第27章 苦りんご我慢競べ
──実際、ぼくたちは楽しい夏を過ごした。その夏を過ごした後、それは永遠にぼくたちのものとなった。「神々でさえ、自分たちの贈り物を取り消すことはできない」のだ。彼らはぼくたちから未来をうばい、今を辛いものにするかもしれない。けれどぼくたちの過去は、彼らにも触れられない。その笑い声が、喜びのきらめきが、魅力が、ぼくたちの永遠の財産となるのだ。──
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