11月5日〜11月11日 (4)
本日は『silent』の第6話。奈々にスポットライトが当てられた回。ついに待望の(?)想の大学生時代、奈々との出会いが描かれます。叶えたくても叶えられないことがある。終盤の奈々の思いには涙せずにはいられません。そして度々登場する「◯◯ってどんな人?」それに対する想の回答にも注目です。湊斗の出番が少なくて悲しい…。
11月10日 silent (6話)
・ついに明かされる大学生の頃の想くんの話。同級生からフットサルの助っ人を頼まれますが断ります。補聴器もイヤホンと勘違いされて警察に声をかけられてしまいます。耳が聞こえなくなりはじめて周囲との距離をとりはじめていた想くん。
・奈々との出会いはろう者のための就活セミナーに向かう途中のエレベーター。セミナー終わりに奈々のことをじーっと見つめる想。それに気付き想のところに向かう奈々。まだこの頃は手話を覚えていない想。会話は例の文字起こしアプリで。
・それまでの友達とは一方的に縁を切って完全に心を閉ざしていた想。そんな想の話をしっかりと聞く奈々。補聴器をイヤホンだと勘違いされて授業中に注意を受け、周りからはまるで嫌がらせかのように耳元で大声で話しかけられ…。大学はスポーツ推薦で入学した想ですが、入部したサッカー部でも「チームプレーができない」と陰で言われていることをたまたま耳にしてしまい、退部。相談しても適当に制度を紹介してくれるだけ。同級生も大学の職員も耳の聞こえない人に対する理解がなさすぎじゃない?こうまとめると想くんが受けてきたことなかなかに残酷。
・「誰かに聞いてほしかった。静かに話だけを聞いてほしかった。ただ不安だったこと。言葉にできないことが苦しかっただけで。」SOSに対して誰も手を差し伸べてくれずずっと苦しい思いをしていた想。
・そんな想に優しく寄り添う奈々。「私は生まれつき耳が聞こえないけど、幸せ。音がなくなることは悲しいことかもしれないけど、音のない世界は悲しい世界じゃない。生まれてから悲しいことばかりじゃない。嬉しいこともあった。それは聴者もろう者も同じ」字が綺麗なのもあってか言葉そのものも美しく聞こえるかのようでした。悲しさや嬉しさ。感情はどんな人であっても平等。
・友だちを連れてきた奈々でしたが、想はそれが気に入らず去ってしまいます。まだ完全に聴力を失っているわけではない想。一緒にしないでほしいと突き放してしまいます。聴こえる自分が忘れられない。まだまだ受け入れられない自分がいる。
・話は現在に戻り、紬と想が食事をしている場面に。想が選んだお店はお好み焼き屋さん。そこに奈々からの電話が。代わりに紬が電話に出ますが切ります。
・「本当に友だち?」とぼそっとつぶやく紬。もちろん、紬の言葉は想には聞こえません。これはもしかして嫉妬?
・仕事帰りに想を見つける奈々。彼に連絡を入れますが、そこに紬が現れ…。
・「この前一緒にいた人本当に友だち?」湊斗にも同じことを聞かれてしまう想。さらに攻める湊斗。「その人に青羽のこと聞かれた?何て答えた?」と尋ねます。「まっすぐ見てくる感じ」と答える想。さらに奈々についても「どんな感じの人なの?」と尋ねると「大学生ときに知り合って手話を教えてくれた人」と回答。
・心理テストの答え合わせかのように想の答えを分析する湊斗。紬に対する答えに対しては「好きな人のことだとその人の好きなところを言う」一方で奈々に対する答えについては「知り合いは関係性とかプロフィールを言ってしまう」と。湊斗、ちょっと性格悪くなっていて少し寂しいです。そんなことしてもモテません(笑)
・想のCDを捨てようとするお母さん。そんなことはさせまいとCDを萌が貰うことに。勝手に家族内の雰囲気をギスギスさせているのはお母さん。お父さんが「想に確認したら」と言ってくれたのがまだ救い。貰ったCDを見て泣き出しちゃう萌。
・奈々のことについて尋ねる紬。「大事な人。だからちゃんと向き合おうと思っている」と湊斗の時とは違う答えが返ってきます。その答えを聞いて切なそうな顔をする紬。
・奈々を誘う想。想からの連絡に嬉しそうな顔をする奈々。しかし想から「話したいことがある」と伝えられて聞きたくない素振りを見せます。あざとい。
・「想くんと再会したせいで別れたんだ、可哀想」「迷惑かけると思うよ。想くんのこと可哀想だから優しくしてくれてるだけ」「あの子に耳が聞こえない想くんの気持ちなんか分からない」またまたかなりきついことを言ってくる奈々。想の表情も曇ります。
・「聴者とは分かり合えないって決めつけている」「それなら俺とだって分かり合えないよ」残酷だけどこれは想の言う通りなのかもしれない。胸が苦しいです。
・ここで奈々の夢のシーンに。青のハンドバックを持ち、スマホを取り出して想に電話をかけます。2人で楽しそうに会話をし手を繋ぎます。これが奈々が望んでいた「音」のある世界。でも生まれつき耳が聞こえないからそんなことはできない。夢の終わりを告げる時計のアラームが虚しい。
・紬が通う手話教室で待ち伏せをする奈々。ついに2人が対面します。「私が想くんに手話を教えた」とマウントを取ってからの「プレゼントを使い回しされた気持ち」ときつい言い回しで手話にしてくる奈々。きついけど言葉のチョイスはうまい。
・「いいね。羨ましい。」想がどんな声をしているのか尋ねてきます。好きな人と電話したり、手を繋いで声で会話することに憧れを抱く奈々。でも好きな人と一緒になれたとしても奈々の憧れが現実となるわけではない。「恋が実ってもその夢を叶えることができない」泣いちゃう…。その直後、手話だけで話せるようになった奈々と想の回想シーン。奈々と手話だけで話すことが「目標」だった想。毎回回想シーンの演出が上手い。
・泣いている奈々を見つけて走ってくる想。2人が会っているところを見てしまう紬。「電話した」に反応してスマホに耳を当てる奈々。紬たちの話を聞いていないのに奈々の憧れを実現させてしまったできる男、想。