新マジックペン所在不明
先日、母が蓋を閉め忘れて使い物にならなくなったマジックペン。
新しいのをいつもの場所に設置した。
テレビボードの上である。そこにはボールペンとラインマーカーとポストイットも置いてある。
その新マジックがダイニングテーブルの母の席の上に置いてあるのを見た。
何か書いて、元の場所に戻さず置きっぱなしにしたのであろう。
その時に直ぐにいつもの場所に戻せば良かったとあとから後悔した。
その日の夜、カレンダーに予定を書き込もうとしたらペンが無い。
いつもの場所にも母の席にも無いっ。消えるの早すぎないかっっっ
夕食時に母に聞いた。
「マジックはどこにしまったの?」
「マジックなんか使ってない!」
「私はこのテーブルの上に置いてあるのを見ました。あなたが使ったんでしょう?」
「使ってない!知らないっ。」
駄目だと思いつつ、どうしても責め立ててしまう。だって新しいペンをおろしてから2日しか経ってないのに、もう無いっ…無いんだよおおお
部屋のそこいらじゅう10本くらいペンをばら撒いておけというのか?
いつ紛失してもすぐ使えるように?不毛だ。
ところが翌日見つかった。
母の席のそばに小さい物入れ籠が置いてある。
そこに母は乱雑に物を積んでいる。タオルや古びた雑誌、町の広報、髪ゴム複数本、使用済みマスクなど雑多な物を放り込んである。
そこがくさいな、と探してみたら底の方に有ったあぁ。
しかも、細字の方の蓋は無し!
ああーー
試しに太字の方が書けるか試したらちゃんとインクが出た。内部で太字と細字の部屋が分離されているのだろうか?
片方の蓋が無くなってもインクが乾かないような作りなのだろうか。
いや、今それを突き詰めて考えてもしょうがない。
マジックペンをいつもの場所に戻そうかと考えてやめた。
母のマジックの定位置は、この小物入れ籠になってしまったのだ。
毎日のこういう小さな攻防の積み重ねは疲れる。無駄な攻防はやめよう。
と、悟ってもまた共用物が無くなったらそのたびにイライラしそうだが。