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マジックペンの蓋
高齢者が蓋を開け閉めしやすいマジックペンは、ねかーー?
高齢親の通院日など予定は大きいカレンダーに書いて家族で共有していた。
なるべく親の手伝いをしない。親が出来る事は自分でしてもらう。
予定も父や母に書き入れてもらっていた。
その際はマジックペンで書く。
ボールペンだと、細くて薄くて見えないからだ。
認知力、指を自分の思い通りに動かす力、その衰えがカレンダーに書かれた文字のヨレヨレ具合でわかるのも切なかったが。
ただ毎日顔を突き合わせて暮らしていると、高齢者、認知力低下は理屈ではわかっていても、何かの失敗を知るとついイラっとしてしまう。
・マジックペンの蓋がきちんと閉め切ってなくてインクが乾いてしまうこと多々
私がペンを使った時の掠れのガッカリ感
親はきちんと蓋を閉めたつもりでも、指の力が弱くなっていて閉め切ってないんだよなあ
・マジックの蓋の完全な閉め忘れ
これはもう、見た瞬間に「あー!またペンが使い物にならなくなった。残念」
試しに書いてみるが、シューだかキューだかの紙を擦るイヤな音しか聞こえない
2024年の梅雨の時期に亡くなった父は、最後の方は蓋を閉め忘れる事が多くなった。
文字も自分できちんと書けないのを自覚しはじめた頃は、出来ない事を家族にお願いして書いてもらうでなく
いきなり
「お前が(私)、予定を書き込むのを忘れたんじゃないか!急に明日病院と言われても気が急く!」
と、一気に他者のせいになっていた。
父が存命の頃は、母はマジックの筆の開け閉めは出来ていた。
父が亡くなって4ヶ月、母のマジックペン蓋の開け閉めが怪しくなってきた。
中途半端な締め方でインク乾き。
先日は太字の方の蓋が無く、細字の方は中途半端締めでインクは乾いてしまった。
「蓋はどこに置いたんですか?蓋閉め忘れてるよね、使えなくなってしまったよ!」
と、仏顔になれない私は母に問い詰めた。
母「もうインクが無くて使えないから蓋は捨てた!!」
嘘くさい、あーため息
問い詰めると、取り繕いの嘘をつくのも認知症の症状の一つと聞いた事がある。
翌日、有りましたよペンの蓋が!
ノック式のボールペンにマジックペンの蓋が被せて有りましたー。
こっちには、蓋は要らないのです。
そういう勘違いも増えていくんだな母。
蓋開け閉め楽ちんマジックペンは、どこかにいねがーー?