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RIZINの公開計量に行ってみた話
計量会場への誘い
それは突然のことでした。
「明日出かけるから一緒に来てくれない?」
と弟が言ってきたのです。
…珍しい。
話をよく聞くと
「RIZINの公開計量に当たったから一緒に来て欲しい」とのこと。
…なんで?なんで私に声をかけたの?
一緒に生活していたら分かると思うけど、私たいして格闘技詳しくないけれど!?
格闘技好きの方に対しては申し訳ないのですが、私が普通に生きてきたら格闘技と交わることはなかったと思います。
あまり触れてこなかったジャンルの一つではありました。
今の私と格闘技の関係性は、
弟が格闘技にドはまりし、
家にいる時は常にYouTubeで格闘技関連のチャンネルを流し、
試合のppvのチケットを買い視聴し、
それを副音声に違う作業をする。
そんな距離感ではあります。
知識がない訳じゃないけれど、知識があるかと言われるとそうでもない
なんとも微妙な立ち位置です。
と、ここから先は格闘技について知らない訳じゃないけれども、ファンかと聞かれると即答で首はふれないけれども!でもまあ話なら分かるよ…!!
という私が人生で初めて公開計量というものを見てきた記録を記してみたいと思います。
いざ、会場へ!
さぁいよいよ、会場へと向かいます。
しかしここで、本日最大の驚きを私たちが経験することを誰が予想出来たでしょうか。
まだ当日のレポ始まったばっかですよ。
駅から会場へ向かう道を歩いていると、前を歩くご夫婦がいらっしゃいました。
男性の方が妙に体格がいいのです
めっちゃ体つきいいなー、
ん?なんか聞いたことある声してない?
…ん?特徴的な耳の形してるな…
堀口選手!?!?????
えっ、あっ!堀口選手だ!!!!
大パニックです。
思わず弟と2人で目を合わせて立ち止まってしまいました
私の勝手な思い込みで選手の方や関係者の方はタクシーなどで直接会場に行き裏口から…と思っておりました。
こんな普通に歩いているとは。
驚きはこれだけではありません。
いざ会場に到着し、観覧者の控え室となる場所まで向かう道中も
えっ、元谷選手!
あっ、笑顔が眩しい…
先程に続き軽いパニックです、もう何が何だか…
内心でアタフタしておりますと何やら周りがザワザワしているじゃないですか
ふと顔を左に向けると
サトシ選手…!?!?
クレベル選手!?!?!?
このお二人に至ってはもうすぐ目の前を通られました、パーソナルスペースなんてあってないようなものです
間近です。もはやフェイスオフです。
記者の方、シャッターチャンスです。
計量はまだなのにこの時点で今日の達成感はMAX超えました。
RIZINファンの幅広さ
始まるまで別部屋で観覧する人は待機となります。
割と待機時間が長くあるので、退屈に感じてしまうのですがその退屈さとこれから始まるんだという興奮を味わえるのが“現場”のよさですよね!
そこで私が感じたのはRIZINのファンの方の幅広さです。
やはり格闘技に縁のない方だとどうしても男性のファンの方が多いのかな。という偏見を抱いてしまうかと思うのですが、そんなことない!!
女性ファンも多いじゃないですか!今回の観覧者の男女比は半々と行かなくても3分の1くらいは女性の方でした。
そして小学校低学年くらいの方もいらしており、幅広い世代から愛されているものなのだと実感しました。
今回私が観覧した場所は一番後ろ、立ち見になります。
並ぶ順番は自由、つまり早い者勝ちになるので控室から戦争は始まっているも同然です。
真ん中付近には報道陣の方々のドデカいカメラが設置されておりますので両端がねらい目だと感じました。
私はそもそも身長が平均くらいなので、やはり見えにくさはありました。
ただ全く見えないというわけではなく、隙間から選手の顔がばっちり見えるくらいな距離感。
見えないけれど意外と見える!
というような感じです。
そして中でも印象に残っているのが小学生のお子さんをRIZINファンの方々が自然と前に移動させてあげていたこと。
会場に移動した後、私よりもさらに身長が小さい小学生の男の子が斜め前におりました。
私でさえも見えないのにこの子は何も見えていないんじゃないかな…と感じていたのですが、自然とその周りの方がそのことに気が付いてその子を最前列に誘導して挙げていました。
RIZINファンの方は素敵な方が多いんだな。と感じた出来事です。
会場の熱が一気にあがる、公開計量
いよいよ公開計量がスタートします
今大会ではタイトルマッチがあるので、計量の前に調印式がありました。
ここで驚いたのは、この調印式や公開計量も含めて写真・動画撮影がOKのこと。
SNS上にアップするのはイベント終了後というアナウンスがありましたが、どちらも許可されていることに驚きました。心が広い。
ここからは実際に計量の様子を見ての感想をつらつらと…
選手同士の距離感
まず感じたことは、フェイスオフの距離感がそれぞれ違っていて面白い!
ということ
私の知りうる限りのイメージではめっちゃバチバチしていて今にも戦いを始めそうな、そんな空気を皆さんまとっているのだと思っていました。だからこそフェイスオフの場面ではお互いの距離感が近い印象をもっていたのですが…
実際はそれぞれの対戦カードで距離感が異なっていたのが印象的です。
近いから盛り上がる、遠いからつまらない。という訳ではなくてその距離感からもその対戦カードの「色」が現れていて面白いな!と感じました。
特に印象的だったのは井上選手とキム・スーチョル選手のフェイスオフ、向かい合わせになった時にスーチョル選手が笑いをこらえるような仕草をしたことに逆に井上選手が笑ってしまい、それに対してツッコむような仕草をみせるスーチョル選手。
私の中でフェイスオフと笑顔というのがあまり結びつかない印象を持っていたので意外でした。
魅力的なキム・スーチョル選手
スーチョル選手は今回のイベントで特に印象に残っている選手の一人です
調印式後の記念撮影でもピースを見せて下さったり、体重計に乗る前、乗った時、乗った後の仕草など随所でこちらを微笑ませてくれるような立ち回りをされていました
私の周りでもスーチョル選手が登場すると笑顔になる方や「かわいい」と漏れ出てしまったような声が聞こえてきて、戦い以外の場面でも多くの人を魅了させる存在なのだと感じました
計量前後の仕草で印象的な新井選手と萩原選手
実際に会場で計量を見ていると、選手の方が舞台袖に向かう姿や計量が終わり舞台袖から自分の席に帰る姿を間近で見ることが出来ます。
選手は自分の前の試合の方が計量を始めるとそれぞれ舞台袖にスタンバイに移動をする。そんな流れだったと記憶しています。
この時に印象に残った選手は新井選手と萩原選手
新井選手が計量を行った際、多くの方が応援の声を上げていたことことが印象に残っています
計量後、ご自身の席に戻る際に私たち立ち見の場所のすぐ目の前を通られたのですが、その際にもファンから応援の声をかけられるとこちらにしっかりと視線を向けて笑顔で答えるポーズをとってくださいました。
個人的な話になってしまいますが、今大会で最も応援している選手が新井選手になるのでこうした対応を間近で見て、ますます応援したくなる選手だなと感じました
私は舞台の下手側から観覧していたのですがその前にはお水が用意されていました。
そこに計量前に現れたのが萩原選手。とても落ち着いた様子で、時には笑顔を浮かべながらお話をされており、とてもリラックスした様子が印象に残っています。
様々な戦いの形
そしてこの計量を通して感じたことは、様々な戦いの形があるのだ。ということ。
バチバチのバトルも面白いけれど、お互いをリスペクトしていることが感じられる戦いも面白い!ということです。
もちろん戦う以上、選手の方が本気で勝ちに行くのは当たり前。相手を倒してやる。という気持ちを持って戦うことは承知しています。
そして相手をリスペクトしているということももちろ承知の上です。
ただ、私がRIZINというものを見る時はどちらかというと前者の方を強く感じていました。
けれど、実際に計量を見て感じたのは後者を前面に感じる場面も実は多いということ。
矢地選手と宇佐美正パトリック選手の計量を見た際に感じました。
え、この場面で握手をするんだ…!
お互いにリスペクトを持って戦うということを実際に自分の目で見て感じ、試合にはたくさんの思いを持って挑んでいるんだということを再認識させられました。
バチバチに「おまえを倒してやる!」という気持ちを全面に見せているバトルも面白いけれど、相手をリスペクトしてそれでもなお「お前よりも上に!」というバトルも面白い。
特に今日の公開計量をみると今大会のタイトルマッチである2試合はそれぞれであるように感じ、面白い!と感じました。
会場、生でみる面白さ
今回生で計量を見た感想、
「やっぱり生でみる選手のカッコよさは半端ない!」
これに限ります。語彙力がなくなっています!!
計量に向かう選手や終えた選手の表情を間近で見ることができるのは会場の特権です。
とくにフェイスオフした時の迫力は画面越しでは伝わらないほどのものです。思わず「かっこいい」と声が漏れてしまっている人がいるほどです。
私のようなあまり格闘技に詳しくない人からしたら、試合当日だけあるいはその選手が試合を行っている時間だけを注目してしまいがちですが、その選手にとっての試合は試合が決定した瞬間から始まっているんだな。と感じさせられました
多くの人を魅了するRIZIN、その理由が今回実際に計量をみて分かったような気がします。
貴重な経験、楽しかったです!!