映画が趣味の人って、お金と体力がある人だと思う
前の金曜日はバックトゥーザフューチャー2
昨日はゴジラ
今日はジュラシックパーク
らしい。
毎週毎週、テレビのロードショーでは名作や話題作が放送されていて、友人達がその話題で盛り上がっている事も時にあったりする。
…こんな時話題についていけないのは、私があまり映画を好んで観ないからだ。
子供の頃は、毎年ドラえもんやクレヨンしんちゃんの最新作が出るたびに両親と映画館に行っていた。
たしか、ハリーポッターも観に行ったはずだ。当時の私には難しい内容だったけど。
両親に連れて行ってもらうような年齢じゃなくなってから、何度映画館に行っただろう。
思い出せたのは、大学時代に一度思い立って一人で観た「帝一の國」と
マッチングアプリで出会った人に連れて行ってもらった「カイジ」の2回だけ。
映画に全く興味がなかったわけじゃない。好きなアニメが映画化したり、気になる俳優が出演してたりするのをCMで知って、近辺の映画館を検索した事もある。「君の名は」がSNSでバズっていた時には、流行に乗るべきかとそわそわしていたものだ。
…が、それでも実際に足を運んだのはたった2回(そのうちの1回は人に連れられて行ったものだし)。
それは、一緒に行くような友人がいなかったから…?
いや、一人で映画を観に行った事がある私にとって、それは大きな理由ではない。
軽い暗所恐怖症である事も否めない。
…けど、すぐに大画面が明るく輝き始める事が分かっているので大したダメージではない。
2時間座っているほど集中力がないから…でもない。
たしかに普段は集中力ない方だけれど、映画を観ている時は買ったポップコーンを食べ忘れてほぼ持ち帰りになるぐらいのめり込む。
一番思い当たるのは、私が守銭奴である事だ。
映画は2時間程度で、恐らく2000円弱(観に行かないので相場が分かってないのだけれど)。
稼ぎが決して多くはないから、財布の紐が固い。もっともな理由だ。
……では、テレビの○曜ロードショーは??
お金もかからない、録画すればいつでも観られる、途中で席をたってもOK。
それでも、私は観ていなかった。
興味があって録画した最近の「シスターアクト」も、数年前の「紅の豚」も、仲良く録画リストに入ったままだ。
なぜ、「観る」という行動に移せないのか。
ヒントは先ほどの「のめり込む」にあると思う。
私は物語を楽しむ事が好きだ。
劇でも、小説でも、映画でも、漫画でも。
…こうして書いていて気がついたけど、これらも好きだと言いつつ自分からは積極的には観に行っていない。
好きなのに観ていない。
例えば映画を観ているときの私は、その後の展開が気になって常に高揚している。
登場人物がピンチに陥るとゾクゾクしたり落ち込んだりするし、ハッピーエンドでは彼らの傍観客として(よかったよかった〜!)と拍手を送りたくなる。逆にバッドエンドだと、終わった後もしばらく気落ちしてしまう。
場面や登場人物に合わせて、ずーっと感情のアップダウン。その状況が2時間程度続いた結果、恐らく相当なエネルギーを消耗している。
高揚感が残りつつ、じんわりと疲労感が乗っかってくるのだ。就寝時まで。
「趣味が映画です」という人は、この疲労感も合わせて楽しんでいるのだろうか?
それとも、私固有の感覚なのか?
今度、映画好きの友人にきいてみよう。
まだまだソーシャルディスタンスが謳われている世の中だけど
いつかまた行ってみようか、映画館。
野乃
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