愛すべき喫茶店という場所
珈琲のいい香りが漂うその場所らはわたしの昔からの憧れだった。大体キーコーヒーの立方体の看板がくるくると廻っていた。
喘息持ちの母の影響か、煙草が今より浸透していた喫茶店という場所には馴染みが無かった。でも人一倍たべものに興味があったわたしは喫茶店という場所が気になって気になってならなかった。
平成生まれのわたしに昭和を感じさせてくれる喫茶店。
少し薄暗く、今では売っていないクラシカルな調度品やレトロな家具、レースのカーテン、時々ピンク色の電話が置いてある。ぐっと濃いコーヒーを出している、そんな昔ながらの喫茶店が好きだ。
珈琲と甘味の組み合わせは言わずもがなだが、喫茶店と言えばやっぱり鮮やかなクリームソーダが思い浮かぶ。
食にまつわる映像作品は多くあるが、クリームソーダにスポットを当てたものもある。YouTubeで公開され映画化もされた、「放課後ソーダ日和」。好奇心旺盛で繊細なそんな少女時代を思い出させてくれる少しひりひりとした青春譚です。
近頃は喫茶店にまつわる書籍も多く発行されている。
特に東京喫茶店研究所二代目所長の難波里奈さんがまとめる、純喫茶コレクション がときめきに満ち溢れている。わたしもフォローして見ているが、本当に数多くある喫茶店や # によって様々な目線を見ることが出来、ついつい長い時間見てしまう。
難波里奈さんの書籍も何点かある中で、文庫で持ち運びしやすいこちらの本はお出掛けしたいなと思うときによく眺めている。
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東西南北探せば多々ある喫茶店という素敵な場所。
一歩踏み込むとふわんと香る珈琲にときめく。
多々ある鮮やかなメニューの数々に目移りする。
場所によって全く異なるその場所らは少し疲弊した日常に優しく寄り添い、癒しを与えてくれる。
或時、閉店という形でさよならとなってしまう喫茶店。
諸行無常。悲しくともいつか終わりは来るものだ。
その時を迎える前に様々なお店に伺いたいと思う。
初夏にモーニングの発祥地とされ、馴染み深い名古屋に中学生から仲の良い友人と旅行に行く予定だ。名古屋のグルメも沢山食べたいねと未だ春もはじまったばかりだが、早くもうきうきとしている🌿
ここまで読んで下さりありがとうございます。 お気持ちとても嬉しいです🕊🌿