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不登校の子の高校受験

こんにちは。

中学校で不登校になった時のことを前回書きました。

前回の記事はこちら。


いよいよ中学三年生になって、受験との不安な戦いが始まりそうでした。


と、思ったら全然受験に対するスイッチも入らず、相変わらず呑気な状態でした。


この時点で、高校受験についての知識が乏しい私は、塾の先生に聞いた話だけでは、これからの流れがさっぱり分からず、

学校の保護者会でしっかり話を聞こうと思っていました。

ですが、コロナの感染拡大に伴い、再びいろんな行事が延期になり、結局、受験説明の保護者会は開かれませんでした。

あとは、先輩ママさんから聞いた情報が頼り。


2年生の時に個別懇談で、考えられる進路として専修学校を提案されていました。

私の勝手なイメージは、専修学校というのが、あまり良くなくて。

全日制の高校には行けないのか・・・と思うと、がっくりしたのを覚えています。


私がそんなイメージを持ってしまうから、息子も同じ印象になってしまい、自分は普通の高校生になれないのかな。とか、中卒はまずいな。とか思っているようでした。

今、考えたら自分の未熟さに反省しかないです。


それでも3年生の一学期も、ぜんぜん学校に行こうとはしないし、調子の良い時は別室に行ったりしていました。

でも中学3年生の時の担任の先生も本当に良くしてくださって、息子との距離を適度に保ったまま、少しづつ背中を押してくれました。


1学期が終わるころ、だんだん周りのみんなが部活も引退して、受験モードに切り替わったことで、息子もようやく勉強するようになってきました。

といっても、なかなか勉強についって行けていなかったので、かなり苦戦していました。


2年生の終わり頃から、不登校専門の家庭教師の先生に週1回来てもらっていて、少しづつ、少しづつ抜けている単元を頭に入れていく作業をしていたのですが、なかなか勉強時間が足りない状況でした。

結局、塾に週3回通って、家庭教師の先生も週1回来てもらって勉強していましたが、塾はさぼりがちで、見ていて本当にヤキモキしました。

この時の家計は火の車状態でした。


ですが、個別懇談で普通に全日制の高校を目指しても大丈夫と担任の先生に言ってもらっ所のて、親子で一緒にほっとしたのを覚えています。


2学期になると、別室登校したり、午後から教室に入ったり、自由な動きは相変わらずでしたが学校に行く時間が少し増えました。

そして、3年生になって初めて体育大会にも参加しました。

練習も大してしていないのに、いきなりリレーを走って前の人を抜かしていく姿を見て、とても頼もしかったのと、何だか普通の保護者生活を少し味わった気持ちになりました。


3年生の2学期でだいたいの進路を決める時には、1年前には考えられない程、高校の選択肢が広がりました。

といっても、まだまだギリギリのラインで。


この頃は、受験の不安もあってなのか、反抗期が激化していて息子にしゃべりかけるだけで文句言われたり、いろんな暴言を吐かれたり、かなり喧嘩しました。

もう本当にうんざりだと思ったことも1度や2度じゃ、ありませんでした。


年が明けて、受験間近になってくると、家庭教師の先生の熱量がすごくて、週3回くらい来てもらうことになりました。

当然お金もすごく掛かります。

正直、私は反抗期の息子にぐったりしていたので、これ以上はお金も掛けたくないと思っていたのですが、本人がやりたいというので、反対することもできず、貯金を切り崩してもいいから応援しようと決めました。


学校の先生からは、万が一、滑り止めの私学が落ちた時の流れなども説明されました。

本人には言わなかったものの、やはり、受験直前になって不安でたまらなくなったのか、

受験当日の朝、「お母さん、もしこの高校落ちたらどうしよ。」

と言われました。

急に不安に襲われたんだなって思って、

「内緒にしてたけどね、ちゃんと考えてるから大丈夫だよ。もし落ちたら、私学の1.5次試験か、2次試験を受けるつもりにしてるから大丈夫。心配しなくていいから、いつも通りがんばっておいで」

と言って送り出しました。

うちの地域の話になるかもしれませんが、推薦枠でなければ、

私立、公立を併願受験するなら、

2月に私立高校受験、3月に公立高校受験 になります。


2月の私立高校が不合格だった場合、3月の公立高校を受ける前に、

私立の1.5次試験、2次試験のどちらかを専願で受けます。

もしそれが受かったら、公立高校は受験できないシステム。

もしそれも落ちていたら、公立高校を受験。

もし公立高校も落ちてしまったら、

私立の3次試験 を受けます。


なんと、どこかには受かりそうなような…という状態。

ですが、その時は、親子で不安しかなかったです。


でも、そもそも、本当に全日制でいいのか。それをゆっくり考える余裕もなかったです。

反抗期の息子とゆっくり話し合えることも皆無で。

息子には何度も「中学を毎日通えてないのに、高校から毎日行けるようになるかな?」と、うっとうしいこと間違いないような質問を聞いたりはしていました。

そりゃあ、反抗期にもなりますよね。

ほんと、今考えても、私ってうっとうしい親です。

その時の息子はとにかく受験ゴールみたいになってしまっていたので、何を言っても無駄な状態ではありましたが…

「ここまでしてるから、絶対通う!」と言っていました。


話は戻って、、、私立高校に何とか合格しました。

ですが、1カ月後の公立高校の受験まで、必死にがんばらないといけない時期に、ほっとしたのか、急になまけだしました(笑)

まったく…一難去ってまた一難。

あと少しだから頑張ったらいいのに、1個受かったらもういいやという感覚。ため息しか出ません。


でも、やはりラストスパートで家庭教師の先生と塾の先生、そして学校の先生に励まされて何とか、立て直していました。


そして気づけば、公立高校受験の数日前くらいから、あんなに暴言を吐いていた反抗期がすーっと無くなりました。


やっぱり、受験というストレスは本当に大きくのしかかっていたのかなと思います。



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