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東北のおしゃれホテルに泊まった

ノンのんです。
1月中旬、観光地が厳しい状況だというニュースを見て、思い立って1泊2日の旅に出ることにしました。今回も一人旅。旅行サイトで検索するとおしゃれなホテルが空いてます。雪国なので天気もチェック。翌週でちょうど天候が落ち着くところを見計らって早速予約、そしていざ出発。

夕方までに到着すればいいか〜、と思ってましたが、思いのほか高速道路が順調で13時に近郊に到着。お!平日なのであそこに間に合うのでは?と思って行ったのがこちら。

山形県鶴岡市、中華そばの名店「琴平荘」。夏の海水浴客向けの宿が冬の閑散期にラーメンを提供したのが始まりのこのお店。無事、番号札をゲットできたので順番が来るまでの間に外をプラプラと波打ち際まで歩いて行くと、極寒の日本海でサーフィンをする方々がたくさんいてびっくり〜!大広間でしばし待ち、大きなテーブルに1人掛けでゆったりとチャーシュー麺をいただきました。

続いて「松ヶ岡開墾場」へ。明治5年に旧庄内藩士が原生林を切り拓き開墾したところだそうで、現在は大蚕室(カイコを育てる建物)を活用して記念館などが作られています。真冬の平日の夕方で誰もいません。雪景色の古い建造物を外からじっくり楽しんで、その後、記念館も貸切状態でゆっくり見学しました。関東地方はどうしても関東大震災や戦時中の空襲などで街並みが大きく変わってしまい、歴史的建造物などは「点在」してしまっていますが、このようにまとまって歴史が残っているのはロマンがあって良いですね。

良い頃合いになったのでホテルに向かいます。途中、秋田との県境にある「鳥海山(ちょうかいざん)」をパチリ。稜線が美しい〜。その後、ホテルに着いて、車止めに車を停めますが駐車場が見当たりません。除雪中のスタッフの方に尋ねると道の反対側にあるとのこと。じっくり見ると雪に隠れて看板がありました。雪国あるあるです。

チェックインを済ませて部屋に向かいます。低層の建物が連なる造りで、部屋までは渡り廊下や中庭があり、そこから雪景色を見られるのが素敵でした。建物も新しくて木の香りがします。調度品も統一されていて良い雰囲気でした。

窓からは雪が積もった水田と羽黒山(はぐろさん)が見えます。パンフレットに雪景色がなかったのですが、自分は十分にエモエモでフォトジェニックだと思います。お土産コーナーにはホテルとコラボした日本酒が。また、2000冊の蔵書があるライブラリーにも何人かの方が寛いでいました。ソファで暮れゆく街明かりを見ながら「皆、働いて偉いの〜、褒めて遣わす」という気分でパチリ。

日が暮れてからの渡り廊下も綺麗でした。館内の温泉に向かいます。建物はシンメトリーな美しさが売りなので、正直めっちゃ迷います。廊下の角かどにおしゃれなサインが書かれていたのでそれを頼りに向かいました。温泉も雰囲気バッチリ。外の景色と一体化したデザインの露天風呂もカッコよかったです。途中からは一人だったのでゆっくり楽しみました。

続いてレストランに向かい、夕食をいただきました。日本酒を頂きましたがワイングラスに注いでいただいたので「おしゃれー」な感じですね。メインディッシュは庄内豚を低温調理をしたもので、柔らかくて美味しかったです。食材はホテルで栽培したり、主に庄内産のものを使ったりなどしている、とのことでした。

デザートは別料金でりんごのスイーツをお願いしました。これがまあ美味しくて!断面を見ていただければ分かると思いますが、クッキー生地と加熱されたりんごが層になっていて、サクサクとシャキシャキが交互に来る感じがめっちゃよかったです。アイスや生クリームも別添えされているので味変も楽しめました。

翌朝、山の上はちょっと霧がかっていますが、雪景色だとなんだか素敵に見えます。池にサギがいて、時折口ばしを水の中に入れて悠々と食事をしていました。凛とした姿がかっこいい!朝食は夕食と同じ場所でビュッフェスタイルでした。手袋をいただき、サーブの際にはこちらをお使いください、とのことでした。

スタッフの方が頻繁に持ち手の部分を拭いてくれたり、庄内で獲れた鱈のお味噌汁を用意いただく際には「肝もお入れしますか?」と聞いてくれたり、心遣いが身に染みました。朝食を済ませて、さて、どうしようかと思って色々調べてみると「羽黒山 五重塔」が近いことがわかりました。スタッフの方にお尋ねすると「ここ数日、雪が落ち着いているので恐らく行かれると思います」ということで、さっそくチェックアウトして向かうことにしました。

Googleマップに「羽黒山」と目的地を入力していざ出発!途中に「五重塔はこちら」という看板がありましたが駐車場が見当たらないのでそのまま進んで有料道路の料金所に到着。係の方に「五重塔はここから進みますか?」と尋ねると、先ほど通り過ぎてしまったところが正解とのこと。戻ってみると駐車場は雪で埋まり、反対側の「いでは文化記念館」が最寄りの駐車場になっていました。雪国あるある再びです。冬はノースフェイスのスノーブーツを履いているワタクシ、長靴は借りなくても良いか〜、と思ってそのまま参道に向かいます。

山門をくぐって最初の勾配を見てここでちょっと焦ります。でも、まあそうは言っても普段はもっと豪雪地帯で過ごしているので大丈夫だろうと思い、足元を確認しながらゆっくりと進んでいきました。途中にある灯篭に積もった雪が可愛くてパチリ。いやいや、なかなかの積雪量でしょ。

そろそろと進むこと10数分、大きな杉の木に到着です。お参りをしてから右奥に見える五重塔の足元に向かいます。かなりの悪路です。一歩一歩、体重を少しずつかけて、ついに到着しました。ほえ〜、大きくて立派です。屋根に残る雪もめっちゃ素敵〜。ぐるぐると周りを巡ってじっくりと参拝して、戻ろうと思ったら後から来た「冬山登山装備」の方々がさらに奥に進んでいきます。うん、これは付いていっちゃだめなやつだ、と思って素直に帰路に向かいます。

往路は歩くので精一杯だった途中の景色を楽しみながら戻ります。途中で行き違った方々が「ストック」を持っていました。ああ、それは借りておけば良かった!と後悔しつつ、改めて歩いてきたところを見てみると単純に「踏み固められたところ」を歩いてきたことが判明。お社の屋根から滑り落ちた雪が山のようになっているところなど、もはや「溝」です。石段だってギリギリ形がわかる程度、本当に怪我なく戻ってこられてよかったです。

山門に着いた時には心からホッとしました。そして初志貫徹。改めて市内に戻ります。有名な赤い鳥居も撮影して、次の目的地へ。

続いて向かったのは鶴岡市内にある「フルーツショップ 青森屋」。青果店がケーキも販売しているこのお店、少し前にテレビで取り上げられていて、今回お土産にしようと決めていました。家族用も含めて欲張って4種類ゲット。保冷バックに詰めて大満足で帰路につきました。家に着いた後に早速いただきましたが、どれもフルーツが瑞々しくて美味しかったです。

以上、足早に周った1泊2日の旅でした。当時はちょうど落ち着いていた時期だったのでじっくりと楽しめましたが、この状況なので旅はしばらくお休みして、家でできることで楽しもうかと思ってます。



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