「言いたいことを言えない」のが不健全なのはわかるけど、それって無礼講ってこと?って話。
4年くらい前に、Googleが言い出してから有名になった心理的安全性って言葉がある。エイミー・C・エドモンドソン『チームが機能するとはどういうことか』によれば、心理的安全性では、言いたいことが言えないのはチームの生産性を下げるという。
例えば、誰かが言ったアイデアに対し、「いや、それは違うんじゃないか」というと、相手を傷つけてしまうとか、逆に反撃されてしまう、というような不安感(これを対人不安という)があるチームでは、言いたいことが言えず、ダメなアイデアが生き残ってしまう。
それに対し、チームの中で言いたいことが言い合えるならば、アイデアのブラッシュアップが可能になり、結果、チームの生産性が向上する。言いたいことも言えない状況はポイズンだという反町理論を、本書は裏付ける知見を複数紹介している。
一方でクリスティーン・ポラス『think civility』では、礼節を欠くのは良くないという。相手を公然と否定したり侮辱する振る舞いは、チームを萎縮させ、結果生産性を下げるというわけだ。
この2つの話は一見、矛盾する。この一見矛盾する理屈を通そうとするならば、以下のような説明になる。
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