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読むまちづくり

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2023年10月の記事一覧

頑固な高齢者/アンラーニングとドンラーニング/コミュニケーションの共創性、あるいは二次創作性

「頑固な男性高齢者」とは? まちづくり活動に関わっていると、高齢者の居場所づくりをしましょう、みたいな話にしばしば出会う。 で、この話題が進んでいくと、結構な確率で「男性の高齢者が居場所に出てこない」という話になる。 こういった場に関わる女性に話を聞くと、「男の人は頑固だからつながりたがらないのだ」というストーリーが語られることが割とある。 ここで問題になっている「つながりを避ける頑固な人」というのは、なぜつながりを避けるのだろうか。

ホストクラブ通いと推し活の違い。あるいは、まちづくりプラットフォームの非過熱問題について

先日、お友達が、「ホストクラブに通うことと、推し活とは何が違うのか」という問いを立てていた。なかなか興味深い話だと思った。 多分、ホストクラブで特定のホストを応援するのも、広い意味での推し活にあたるのだろうが、なんだか性質が違って見えるのも確かだ。何が違うのだろう。 その道に詳しい人に聞いたところ、「ある程度のまとまった一対一時間の有無」ではないか、と言っていて、なるほどと思った。

「地域の担い手不足」という言葉を頭数の問題ではなくて人格的な成熟の問題として考えてみる話

加入率100%の町内会を作るというリサーチアクションをした以前、ちょっとしたリサーチアクションをしたことがあった。町内会の加入率低下が問題になっているという。ならば、町内会加入率100%の町内会を作ったらどうなるか。どうすれば作れるか。そういう思考実験は昔からしていた。 5年ほど前、たまたま引っ越した先が町内会がない地域だと知って、じゃあ先のような問題意識から、新設してみようと考えた。私が町内会長で、妻が副会長。二人だけの町内会だ。加入率は100%である。 そして、この

社会福祉士の皆さまとソーシャルアクションについて考えた話

社会福祉士の勉強会にお招きいただいた先日、縁あって社会福祉士の皆さまの勉強会にお招きいただき、講師を勤めることになった。テーマは「ソーシャルアクション」であるという。 「釈迦に説法」ということわざがあるが、ソーシャルアクションというのは、社会福祉士の試験科目に出てくるような専門用語で、私はソーシャルワーク、社会福祉理論は専門外だ。つまりこれは門外漢である私が釈迦に説法を頼まれるという状態だ。 しかし、改めて調べてみると、「新しい知識を提供する」「詳しく説明する」というよ