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読むまちづくり

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2022年9月の記事一覧

コミュニティ政策は「何を支援する」政策なのか?という話

 わが国の住民参加のまちづくりにおいて地域住民組織は伝統的に、自治体行政のパートナーとして重要な役割を果たしてきたし、現在においても欠かせない存在であることは言うまでもない。  例えば行政機関による市民要望の広聴、選挙、防犯、防災、地域活性化などである。地域住民組織がこれらの役割を十全に果たすためには、地域住民組織によるマンパワーの調達が必要であり、マンパワーを調達するうえで、地域のつながり(≒地域コミュニティ)が重要になる。  この、地域住民組織のつながりを維持、形成し

「問題を定義する」ことでイノベーションが遅れるメカニズム、あるいは「まちづくりはイノベーションを求めていないのではないか?」問題について。

 先日、とある集まりでお友達としゃべっていて、なるほどと気付かされたことがある。  お友達は、「イノベーションを起こしたければ問題を定義してはいけない」という。

地域連携における「大学生」ではなく、「大学」の役割とは?という話

 こないだ、「学生が地域に関わることとはどういう意味を持つのか」みたいな話をお友達としていて。  以前も書いたけど、私自身、学生時代にまちづくり活動の盛んな地域のフィールドワークを経験させてもらい、貴重な学びをいただいた人間の一人である。  しかし、私が学生だった時代からもう20年も経っている。地域も学生も大学も変わりゆく中、学生が地域に関わる意義も変わっていくだろう。当時の感覚だけで現在を解釈しようとすることもまた乱暴だろう。アップデートが必要だ。  以前は、日本財団