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2020年7月の記事一覧
「集まる」という力について〜都市というものは権力によって作られるし、また、人々は権力にジョインするために都市に集まる、という話。
これまで私たちは、様々な問題を「集める」という方法で解決するということを行ってきました。人を集めて何かをする、というのは、パワフルかつイージーな手段だったからです。しかし、疫病の流行は、この「集める」という方法を一定難しくしたように思います。そのように、問題の解決に「集める」という手段を安易に選べない状況を、僕はこれまで「非集」と呼んで考察してきました。 非集化した社会は、「集めることで有利になる人々」にとってはディストピアだったでしょうけど、一方で「いやいや集まらされ
「やりたいことをやりましょう」型のまちづくりが勃興してしまう背景には、地域の合意形成機構の権威の衰えがあったんじゃないかって話。
「まちづくり」って多義的な言葉なので、議論で使うためにはまず定義が必要です。で、僕は「まちづくり」とは、「まちの人なら誰でも使える公共財づくり」であると定義しています。誰でも使えるわけですから、例えば道路や橋、景観なんかも公共財であることがわかります。とすると、勝手にまちづくりされては困る人もいることがわかってきます。 まちづくりには、どこか善のイメージが伴っており、まちづくりで困る人がいる、というのはなんだか想像がしにくいかもしれません。しかし、例えば道路に不快な絵を