かがみをみる〜じぶんをほめる・弥生編〜
今年の1月から、毎月、反省会をしながら、目標を立てるシリーズ「かがみをみる」の連載をしております。
シリーズ3回目となる今回は、すこし趣向を変えて、今月の自分のがんばりをほめてみたいと思います。
なぜなら、この企画に参加したいから。
(ちづこさんへ、期限ぎりぎりでごめんなさい!)
でも、私は、あまり自分のことをほめるのが得意ではありません。
なので、今日は、私よりも素直なこの子に登場してもらいます。
桃太郎のももちゃんです。
私(ももちゃん)の最近の一日を振り返りながら、自分のことをほめてあげたいと思います。
ほめてほしいところは、太字にして書きます。
太字を見つけたら、「すごい」「さすが」とほめてあげてください。
ももちゃんのいちにち
ももちゃんは、ベッドから起き上がりました。
はい、太字が出てきたので、もうほめるポイントですよ。
今の時期、ももちゃんはとてもねむいのです。
おそらく、おふとんが、かわいすぎるのが問題なのだと思います。
おふとんは、ふかふかで、ふわふわで、ももちゃんを離してくれません。
そして、この時期はやつらが飛んでいるんです。
そう、ひるね天使です。
ひるね天使どころか、あさね天使も、よるね天使もいますよ、きっと。
それなのに、おふとんや天使たちの誘惑に打ち勝ち、起き上がった、ももちゃんはえらい。
それから、ももちゃんは、朝起きて、顔を洗い、化粧をしました。
ももちゃんは、ほとんど家にいるし、出かけるときだってマスクをするから、化粧なんてしなくてもいいんです。
でも、今月の星座占いのラッキーポイントに「だらしなくしないこと」と書いてあったので、今月は毎日お化粧しているのです。
お化粧で、きれいになるのはうれしいももちゃん。
でも、面倒なことはきらいなももちゃん。
夜に剥がして朝に装着するパックみたいになっていたら楽なのになぁ、とももちゃんはいつも妄想しています。
ももちゃんは、朝ごはんをつくります。
お弁当もつくります。
ももちゃんは、あまったれなので、ついこの前まで、毎日お父さんとお母さんがつくったごはんを食べていました。
なので、料理を作るのに全然慣れていません。
でも、ももちゃんは、食いしんぼうなので、おいしいごはんを食べたいし、おいしいごはんを食べさせてあげたいので、がんばってつくります。
ごはんをつくってくれた人へのほめ言葉は、「おいしい!」です。
とびっきりの笑顔を添えて言ってくださいね。
ももちゃんは、一緒に暮らしている彼を見送ります。
一人でいるのが退屈だからといって引き留めません。
彼には、大事なお仕事がありますからね。
平日はつまらないなと思っても、顔には出しません。
笑顔でバイバイします。
そのあとで、こっそり「ちぇっ」と舌打ちをします。
ももちゃんは、洗濯をして、掃除をして、ちょっと疲れたので少しおひるねをします。
以前のももちゃんだったら、ちょっと無理をして起きていようとするでしょう。
でも、体調が悪いとき、疲れているときは無理せずに休むようにしています。
「休むこと」は、「がんばらないこと」ではないと思うからです。
無理することはえらいのかもしれない。
けれど、無理はつづきません。
無理したいとき、無理しなければいけないときもあります。
でも、無理しなくてもいいときは、無理しないことにしました。
おひるねが終わったら、勉強したり、noteの下書きをします。
ももちゃんは、勉強する時間がなかなか確保できず、noteを書くペースもかなり落ちています。
それは、新居のインターネットの調子が悪いからという物理的理由もありますが、ももちゃんはなかなか自分のために時間を割くことができません。
一日中家にいるのだから、時間はいくらでもありそうなのに、家事をしていると、いつのまにか夕方になっています。
家事に慣れていないせいもあるでしょう。
でも、おそらくそのせいだけではなく、ももちゃんは、変化にとても弱いからなのだと思います。
生活の変化、季節の変化が重なって、気持ちがグラグラします。
でも、ももちゃんは、その自分の弱さを認めています。
つい、ほかの人と比べてしまいそうになるときもあります。
ももちゃんと同じ世代の人たちは、ばりばり仕事をして、家事もこなして、育児もしている人も多くいます。
そういう人と比べると、何一つ満足にこなせていないももちゃんは、自分のことが情けなくなってしまいます。どうしてうまくできないんだろうと思ってしまいます。
でも…、とももちゃんは思いとどまります。
ももちゃんは、なかなか「自分の時間」が確保できないことに焦っていました。
けれど、「自分の時間」ってなんだろうと問いかけてみます。
たぶん、それは、自分のためだけに使う時間のことではありません。
家事をするのにいっぱいいっぱいになってしまっても、家事をするのも自分の大切な時間です。
ごはんを用意するのも、時間がかかってしまいますが、自分にとって大切な時間なのだから、時間をかけてしまってもいいのでしょう。
弱い自分を否定せずに、自分のできることを認めてあげることも大切なのだとももちゃんは気づきました。
夕方になりました。
ももちゃんは、夕ごはんの用意をはじめます。
好きな音楽を聴きながら、たのしく料理をしました。
手際は悪くても、料理をするのは大好きなのです。
ももちゃんは、「味見、味見」と言いながらつまみ食いをします。
これは、ももちゃんのお母さんがよくやっていたことです。
彼が帰ってきました。
一緒にごはんを食べます。
ももちゃんは「おいしい?」と聞きます。
彼が、おいしいと言ってくれるのは知っています。
でも、ほめてほしいとき、素直にほめてほしいんだって意思表示をするのも悪いことではないと、ももちゃんは思っています。
ごはんを食べおわって、ももちゃんの口は甘いものを欲していました。
でも、家には、ももちゃんが食べたい甘いものがありません。
ももちゃんは、「甘いものが食べたいな」と素直に口に出しました。
彼は、じゃあアイスクリームを買いに行こう!と提案してくれます。
ももちゃんの実家の近くにはお店がなかったので、ももちゃんにはその発想がありませんでした。
悩んでいることや、困っていることがあるときに誰かに話すと、自分では解決しなかったことが解決することがあります。
ももちゃんは、アイスクリームを食べて、満足して、今日もいい一日だったなと思うのでした。
(おしまい)
今月の反省
今月は、この物語のように、なかなか思い通りにはいかず、自分のことを情けなく思う月でした。
でも、自分のことをほめてみようと思うと、この物語の「ももちゃん」のように、私にもほめてあげられることはたくさんあるのです。
こんなことでほめるなんて、甘やかしすぎだと思う人もいるかもしれません。
けれど、甘やかしたっていいじゃないですか、と私は開き直っています。
自分に厳しい人は多いでしょう。
私も油断すると、つい自分の悪いところばかりを見つめてしまう。
けれど、ときには自分をほめたり、甘やかしたりしてあげようと思います。
今回のちづこさんの企画のおかげで、私は、自分のことをほめてあげる大切さを実感できました。
今月、私は、ずっとやりたいと思っていたnoteでの展覧会を開催しました。
1万字超えの大作です。
でも、一人で記事を書いただけでは展覧会とは言えません。
こんなにも長い文章なのに、たくさんの方が読んでくださって、感想を書いてくれました。
この記事を読んでくださった優しい方々のおかげで、展覧会は完成されました。
けれど、その優しい方たちとの関係を築いてきたのも私自身なのです。
私がずっと芸術の魅力を発信し続けていたからこそ、この展覧会を面白そうと思ってくれる人がいた。
私は、自分自身のことも、もっと褒めてあげてもいいかもしれないと思うのです。
来月の目標
展覧会の記事は、予想していた以上に時間がかかり、今月ほかにやりたいと思っていた、お散歩マップ3と凜さんのステンドグラスデザインは完成しませんでした。
でも、きっと来月、みんなが驚くような素敵な地図とステンドグラスデザインを私は完成させます。
なので、来月の目標は、お散歩マップ3とステンドグラスデザインを完成させることです。
楽しみにしてくださっている方(がいらっしゃったらうれしいです)は、もうすこしお待ちくださいね。
どうぞ、来月もよろしくお願いします。