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さりげなく、心地よく。「好き」を育む1LDKのインテリア。


手に入れた瞬間の喜びよりも、手に取るたび、目にするたびに感じる喜びのほうが大きい、そんなふうに愛せるものを手にしたいし、大切にしたいなと思っています。

無理はせずに手の届く範囲で。
でも、ときどきはちょっと背のびして、憧れにそっと手をのばして。

1LDKのわが家には、そうやって集めてきたお気に入りがいっぱい。

でも、なかなか雑誌に出てくるような洗練されたインテリアを実現するのは難しくて。

ああでもない、こうでもない。
あっちにおいて、こっちに戻して。
やっぱりしっくりこないな。なんてことを繰り返しています。

美術館の学芸員なんだし、ここは持ち前のセンスを発揮して、ズバッとビシッと決められたらかっこいいのですが。
センスがないので…と言い訳するのはかっこ悪いので、センスはいま磨いている最中なのです!と言っておきます。

ただ、たくさん揺らぐことで見つけられた心地よさもあって。

これがわたしの部屋です!と胸を張って言える自信はないけれど、自分では気に入ってるんだよねと誰かにこそっと話したいくらいの感じ。

今日は、そんなコソコソ話を聞いてもらおうと思います。
(そういえば、夫はコソコソ話のことをコショコショ話と言います。よりささやかな感じがして好きです。笑)


私のお気に入りがたくさん集まっているのが、ダイニングのサイドボード周辺。

サイドボードの上の壁には「北欧、暮らしの道具店」のカレンダーをかけています。毎月かわいい絵柄で、この1枚だけで季節感を出してくれちゃう優れもの。来年もこれにしようかな。


無印のマグネットハンガーで吊るしています。


特に7月の絵柄がかわいかったので、7月が終わっても、額に入れて飾っています。お腹が空いちゃうモチーフ!

ダイニングには、もうひとつトーストのイラスト。妹が家に来たとき、「ももちゃんは米派なのに、なんでパンの絵ばかりなの?」と聞かれました。パンのほうが絵になるからだよ。

紙ものは、マットの余白があるほうが引き締まって見えるものが多いので、マット付きの額を買うことが多いです。わが家の額縁はほとんどIKEAで購入しています。IKEAはサイズも種類も豊富なので、選ぶのが楽しいです。つくりもしっかりしています。そして、安い!

額縁や時計は、ニトリやセリアで売っている、虫ピンを組み合わせて留めるフックで壁にかけています。

ダイニングの時計はIDEEのもの。瀟洒なフォント、細い針、秒針がなくて静かなところ、全部好き。


壁にかけている小さな額絵は、学生の頃に研究室の先輩が描いてくれた似顔絵です。就職祝いにいただいたわたしの宝物。

いまは黒髪ショートですが、学生の頃は茶髪ロングでした。
実物よりだいぶかわいく描いていただいています。


10月のダイニングはこんな感じ。ちょっぴり模様替えしました。

秋のリースを出して、ヨットのモビールを寝室へ。三日月と舟のモビールをかわりに吊るしています。

8月に届いた微熱さんの『本になりたがらない本』は、どのページもすてきなので、その日の気分で好きなページを開けるように、イーゼルのようなカード立てにおいています。本棚におくのも、額に入れるのもちがう気がして、飾り方が悩ましかった…!


かわいいポストカードはほかにも。
私はステキなポストカードを見かけると、つい買ってしまいます。家に何枚あるんだろう…

椿野恵里子さんのポストカード

誰かへのお手紙に使うこともありますが、ただ引き出しにしまっていることも多いです。でも、たまにはちゃんと飾りたい。

モビールはアトリエPOPPOさんの《月とボート》

展示替えもします。

部屋の空間にもポストカードにもなじむ額縁を見つけられると、うれしくなります。これもIKEAの新品の額縁ですが、ちょっとアンティークっぽい雰囲気が作品に似合うかなと思って選びました。

かすれ具合がひとつひとつ微妙に違ったので、
店舗でにらめっこして選びました


私の描いたらくがきも飾ってみました。

ぽっかり空いていたソファーの上に。

MOMO naturalのソファーは、今年の春に読書用として購入しました。かたすぎず、やわらかすぎず、心地よいソファーです。結構広いので横になってお昼寝もできます。

ソファーを買ったら、これも買おうと決めていたクッションカバー。

お月様みたいな柄のクッションカバーはACTUSで購入しました。モビールも三日月モチーフでしたね。

昼間より夜が好き。
夜が長くなってくるいまの季節も好きです。

写真だとわかりにくいですが、このラグも黄色と白で、クッションカバーと組み合わせたいなと思って選びました。これは、unicoで購入したもの。
このラグはもふもふしていてきもちいいので、夫はよくここでひなたぼっこしています。

植物たちも、窓辺で光合成しています。

ソファーの前にはカゴを置いて、図書館から借りてきた本を入れています。

無印のカゴ。
丈夫で、本入れにぴったり

読書の秋ということで、本棚も最近整理しました。できるだけ背表紙が見えるように。

お気に入りの本のご紹介はまたいつか。
人の本棚を覗くのって楽しいですよね!


寝室には、ヨットのモビール。リビングにあるのも舟のモチーフでしたね。

ポストカードの隣には、まるすけさんに描いていただいた作品。

《水面》

ポストカードは、手軽に購入できるところがいいですが、やっぱり本物の作品があるとそれだけで空間がぎゅっと引き締まるような気がします。ふんわりまどろむようなイメージが、寝室でよい夢へと誘ってくれます。


キッチンの壁には、ミオさんの作品。
朝起きてすぐ、夜帰ってきてすぐに立つのが台所なのですが、この絵を見ると今日も1日がんばろう、今日もおつかれさまと自分を労えます。

《Cotton Candy》

キッチンのもうひとつの壁には、昨年マティス展で購入したポスターを。この作品を展覧会で一目見た瞬間から「この絵ほしい…」と思ったのですが、ミュージアムショップでポスターが売られていて歓喜しました。

《金魚鉢のある室内》1914 ポンピドゥー・センター/国立近代美術館

マティスの作品は、重厚なマチエールでありながらモダンでもあるので、デコラティブな額縁にも、シンプルな額縁にも合いますね。
たしか本物の絵も、シンプルな白い額縁に入っていたと記憶しています。

キッチンには窓がありませんが、ミオさんの作品とこのポスターを壁にかけると、小さな窓と大きな窓がひとつずつできたような広がりが生まれました。

マティスの作品は夜の景色。ミオさんの作品も月が描かれています。


私の「好き」でゆるやかにつながるわが家のインテリア。

これからも自分の「好き」を育みつつ、センスも磨いていけたらいいなと思います。

ここまで、コショコショ話を聞いてくださってありがとうございました!