いろどられてゆく、わたし
お気づきの方もいるかと思われますが、私のキャッチコピー、肩書が新たに加わり、プロフィールとヘッダー画像が刷新されました。
すべて、他の方に依頼したものです。
私自身、文章も書きますし、絵も描きます。
自分でつくった方が宣伝にはなるかもしれない。
でも、私は私のことがよく見えません。
私がどんなふうに見えるのか、私は私自身をどうやって表現したらよいのか、そのヒントがほしいなという気持ちで、私は信頼できる方々にお任せしました。
キャッチコピー・肩書・プロフィールを考えてくださったのは、ゼロさん。
ヘッダー画像を描いてくれたのは、ハイルちゃん。
ひとつひとつご紹介していきます。
まずは、キャッチフレーズ。
ひとひらのHEARTに
ひとしずくのARTを
贈りたい
ゼロさんは、いくつも案を出してくださりました。
A案
ひとひらのHEARTに
ひとしずくのARTを
贈りたい。
B案
ゆれるこころ銀河を走る
そっと扉を開けておくね
C案
ARTっていろ。
ARTってかたち
ARTってあなた。
ARTほら、そばにいるよ。
D案
いつかみたゆめ。
いつかみるゆめ。
いつかどこか。
いつもここで、待ってるね。
どれも私には勿体ないほど素敵で。
でも、どこか私らしいような気もして。
さすがゼロさんだなぁと。
すごくすごく迷いつつ。
でも、一目見たときから、私はA案に惹かれました。
HEART「心・心臓」というと、なんとなくあったかいような熱いようなイメージですが、「ひとひら」という花弁を数えるのにつかう言葉で、どこか儚げで美しいイメージに。
心って、たぶん花びらのように、繊細なものだから。
私は、風に舞う花びらを掬うように、心に触れたい。
そんな、私の想いを見透かしたような、ゼロさんの言葉えらび。
そして、「ひとしずく」。
一粒でもなく、「ひとしずく」。
ぎゅっと抽出したような、それでいて透きとおった水のイメージをもつ言葉。
まさにそれは、私の求めるArtのイメージ。
西洋の一番初めの哲学者は、根源は水にあると言った。
そして、芸術の根源は、水面に浮かぶ自身のイメージだと言った画家がいた。
すべてのはじまり。
Artのはじまり。
私があなたに伝えるArtも、水のようであればいい、と私は思っている。
水のように優しく。美しく。すきとおって。
あなたの心に沁みたらいいなって。
HEARTとARTが掛詞になっていると、ゼロさんは教えてくれた。
でも、この掛詞にもう一つの意味を与えてくれた人がいた。
Artに、He(私の恋人・ぺこりん)を足したら、私の心HEARTになるんだね、と。
たしかに、私の心は、ほとんどこの二つで構成されているかもしれない。笑
ひとりで見るARTより、HEとともにみるARTは、HEARTFULなものになる。
このキャッチコピーにしたいとゼロさんに伝えたその日。
このヘッダー画像が届いた。
同じ日に届いたというだけでもすごいんだけど。
あまりにも、ゼロさんがつくってくれたキャッチコピーに似合っていて。
まるで、このキャッチコピーを知っていたかのような偶然に、心震えた。
繊細な手を介して伝えられる、美しい珠の連なり。
とても繊細なイメージだけど、ミケランジェロの描く天地創造のように、触れそうな二つの手からは、命が吹き込まれるような、何かが始まる予感もする。
私の描く絵も、料理も、生ける花もテイストが似ていると最近よく言われるが、それはすべて、私のこの手が生み出したもので。
だから、似るのは当然といえば当然だ。
私は、自分の手を結構気に入っている。
女の子らしくも、男の子のようにも見えるかたちがおもしろい。
それに、この手で生み出すものが好きだ。
琴線に触れるものを私はつくりたい。
この手で。
そして、この絵の色は、私の好きな色でもあり、私のオーラでもある。
ハイルちゃんは、私の目標である「アートと人をつなぐ、アートをとおして、人と人とをつなぐ」を絵にしてくれたのだ。
私のお絵描き教室でのまなびも生かしてくれている。
想いと想いが重なりあって。
これは、私とハイルちゃんが手をつないで、できた絵なのだとうれしくなる。
まだこの絵と、キャッチコピーを上手く重ねられていないので、これから工夫して重ねたいと思う。
それから、肩書。
Artレシピスト
これは、キャプションがあったほうがわかりやすいかな。
Artがあなたの心のよりどころになってくれたら。いつか夢で見たようなお店「Art saryo 」では、心の悩みにArtを処方するレシピ「ricetta」を提案します。いつも誰かにそっと手紙を書くような、そんなnoteでありたいな。
レシピというのは、私のお店Art saryoの主要メニュー「ricetta(リチェッタ)」を指しています。
ricettaは、レシピかつ処方箋。
これもゼロさんは2つの案を出してくださりました。
①学芸員・ARTレシピスト
(ARTレシピストのレシピは料理のレシピもあるし、処方箋の意味のレシピの両方でネーミングしてみました)
②学芸員・ARTパティシエール
(ARTを時には人生のデザートのように教えてくれるし、桃ちゃんお菓子作りも
得意だから)
パティシエール Pâtissière という甘い響きも捨てがたい。
でも、Artは甘いものだけではなくて。
デザートのようなものだけでなく、メインディッシュもあれば、食前酒みたいなものも、ナイフのようなものだってあるような気もする。
それに、私の言葉や絵のテイストは、甘めかもしれないけれど、ときどき辛口のときもある。笑
だから、ニュートラルな響きのレシピストに。
そして、パティシエールは、pâtissier(フランス語)の女性形。
でも、レシピスト(造語)のistは、男女同形。
(イタリア語だったら、istaになるが、これも男女同形)
以前、S・Fという頭文字で、人の性格を言い表す遊びの話を大学の先輩にしたところ(辻村深月『凍りのくじら』参照)、私のことをその先輩は「Sukoshi Feminine(すこしフェミニン)」と表現していた。
女の子らしい。
でも、ちょっと中性的でもある、と。
そんな私にははっきりと女性とわかる肩書よりも、どちらにも通用するような、そんな言葉のほうが心地よい。
レシピの語源は、ラテン語の受け取るという意味の言葉からきている。
istというのは、〜主義者という意味でも用いられるが、「専門家」の意味もある。
プロの受け取り手。
そういえば、私を「読才者」と呼んでくれた人もいた。
そう、私は。
アートを提供する者でありながら、アートに込められた人の想いを受け取ることに長けた人でありたい。
謎めいた響きと、そこに込められた深い意味。
私は、いま非常勤学芸員という肩書がある。
けれども、これから、私は従来の枠組みから離れて活動していきたいなと思っている。
Artレシピストという肩書は、これからの私の生き方でもある。
Artレシピストとはなんぞや、と思う方もまだ多いかと思うのですが、それはこれから私が確立していきたい。
この肩書のキャプションも、ゼロさんが書いてくれたもの。
改めてもう一度。
Artがあなたの心のよりどころになってくれたら。いつか夢で見たようなお店「Art saryo 」では、心の悩みにArtを処方するレシピ「ricetta」を提案します。いつも誰かにそっと手紙を書くような、そんなnoteでありたいな。
キャッチフレーズで、私はD案と結構迷ったのだけど、「いつか夢でみたようなお店」という言葉にD案も詰め込まれているような気がする。
そして、ゼロさんは「手紙」と表現してくれたけれど、たしかに私はいつも特定のだれか、もしくはほんとうに「だれか」に向けて手紙を書くようにnoteを書いている。
そんな熱い想いを、言葉という色へと昇華させてくれたゼロさん。
ゼロの紙って、熱を感じて色づく、感熱紙みたいだね。
大好きな方々に彩られた、わたし。
それは、まぎれもなく、わたしなのだけど。
ちょっとこそばゆいくらい、すてきなわたしだ。
でも、そんなこそばゆさが、うれしくて。
そんなわたしになれたらいいなって、思いながら、しばらくは幸福な余韻に浸れそう。