晴れの日も雨の日も
いま、あるご家族の絵を描いております。
私は、そのご家族の大ファンです。
たぶん私のnoteを読んでくださっている方々の多くが、このご家族のファンなのではないかと思います。
そう。
私が描いているのは、みんな大好き雅樹さんのご家族です。
なぜ私が雅樹さん一家を描いているのか説明したいと思います。
雅樹さんと私が話すようになったのは、私が雅樹さんの著書の感想文をかいたのがきっかけでした。
ちゃんと話したこともほとんどなかったのに、雅樹さんを「普通じゃない」と表現する私。もっとほかに言い方があるだろう…と思いますが、そんな失礼な私の感想を快く受け入れてくださった雅樹さん。しかも、本代より多いサポートをしていただき、私は非常に反省しました。
その後も、折々でサポートしていただいたり、コメントをくださったり、なかなかもらったぶんを返せていないことが多く。
いつかかつおくん(雅樹さんのうさぎさん)でも描いてお返しするぞと心に決めていた私に、絶好のチャンスがやってきます。
この企画では、みなさんからステンドグラスデザインを募集したのですが、雅樹さんも案を出してくださりました。
傘をさしているこども。
足元には水たまり。
その水たまりには虹が写り込んでいて、
雲の上にはちらっと除くお日様。
この案を見た私は、よし、雅樹さんにお返しするぞとはりきって描きます。
描いた絵がこれ。
雅樹さんのお子さんはいつもnoteでペアルックなので、ふたりをおなじ格好に。お兄ちゃんにかつおくんをだっこしてもらっています。
そして、雅樹さんが喜んでくれることを期待していたのですが。
雅樹さんから、コメントがこない。
雅樹さんのスキはついているのに。
なんでだろう?
もしかすると気に入らなかったのだろうか。
と私の心はザワザワ。
メールを見ると、ユーザーからのお問い合わせで雅樹さんからご連絡が来ていました。
とりあえず、一安心。
でも、メールの内容は予想に反するものでした。
雅樹さんは、この絵を買わせてください、と言ってくださりました。
私は、メールを二度見。
絵を喜んでもらうのはうれしいけど、この絵を買うというのはどういうことだろう。
この絵でよければあげますよと思いつつ。
これは一応凛さんのステンドグラスという設定だし、この絵をそのままあげるというのも気が引ける。
そして、なにより気にかかったのが、このイラストの形状。
ステンドグラスという設定なので、この縦長の絵だけど。
栞にするくらいしか使い道がなさそう。
と思い、このイラストをもとに絵を描きなおしますよと提案しました。
雅樹さんは、その申し出を喜んでくださりました。
しかし、私は、制作をしばらくほったらかしにしていたのですが(就職や結婚でバタバタしてました)、ようやくとりかかろうとしていたときに、雅樹さんの記事を読むと。
なんと、雅樹さんの家族が増えるとお知らせが。
私は、せっかくなので、家族の絵にしましょうと提案しました。
なんどかメールでやり取りをさせていただき、
完成した絵がこちら。(大画面推奨)
元は、ステンドグラスの絵なので、原案は雅樹さん。
でも、この絵には、私なりに思いを込めました。
これは、私の思い描く、家族の絵です。
雅樹さん一家は、私の理想の家族。
雅樹さんのnoteはいつも優しさに溢れています。
でも、今回雅樹さんのご家族の絵を描かせていただくにあたって、奥様の写真も見せていただきました。
そして、私は思いました。
この奥様にして、雅樹さんあり、と。
写真の中で優しく笑う雅樹さんの奥様の笑顔を見て、この笑顔が雅樹さんの優しさの原動力になっているんだと悟りました。
家族というのは、晴れの日ばかりを一緒に過ごすわけではないと思うのです。
風の日も、雨の日も、いつだって一緒にいる。
それが家族だと思います。
この絵では、雅樹さんは、奥様と赤ちゃんに、長男くんはかつおくんに傘を差します。
お互いに心を交わして、助け合って、雨の日だって楽しく過ごす。
それが私の思い描く家族で、雅樹さん一家はまさにそういうご家庭を築いていらっしゃる。
雅樹さんは、たぶん自分が雨に濡れることなど構わず、奥様やお子さんを雨から守ろうとするでしょう。
でも、奥様はきっとそんな雅樹さんの優しさに気づいている。
二人のやさしさを受け継いで、子どもたちもきっと優しい子に育っていく。お兄ちゃんは、雨からかつお君を守り、弟くんもかつおくんをじっと見守る。
雨という寒色中心の画面だけど、あたたかい絵にしたかった。
そんな思いを込めて描きました。
でも、この絵はこれで完成ではありません。
冒頭の一文は過去形ではなく、現在進行形です。
実は、これから、この絵をアナログで描く予定なのです。
この絵は、雅樹さんが私に注文してくださった絵の下描きです。
本当は、アナログ作品が完成してからこの記事を公開する予定でしたが、この記事を読んだら、noteでもお祝いしたくて絵の完成を待ちきれませんでした。
この記事には、赤ちゃんが産まれたという報告と、雅樹さんのたくさんの夢が綴られています。
その夢の一つ一つが、優しさと情熱に溢れていて、私は読んでいてなんだかよくわからない涙が流れてきました。
感動という言葉では、表現しきれないようなあたたかい涙です。
私も、雅樹さんのおかげで、一つ夢が叶います。
画家になるという夢です。
私は、絵本作家にもなりたいし、キュレーターにもなりたいし、カフェの店主さんにもなってみたいし、画家にもなりたい。
とっても欲張りな人間です。
でも、画家になるというのは、いちばん声にしづらい夢でした。
美術史を勉強しているから、画家として生きることがどれほど難しいか、わかっているつもりです。
けれど、雅樹さんへ贈る絵が完成したら、私は画家と名乗ろうと思います。
雅樹さんが夢を語っている姿がかっこいいから。
私も便乗しちゃいます。
この絵を描いている間、私はとても幸せでした。
雅樹家の幸福が私にも降り注いでいるような、そんな気持ちになって。
雅樹さんに何度か案をお見せしているときも、一緒にサプライズプレゼントを用意しているようなわくわく感があって。
以前、別の方から依頼を受けたときもそうでしたが、私は、相手の要望に応えながら絵を描いていくという作業がとても好きみたい。
相手の夢を叶える、小さな魔法を使っているような気分になります。
まだ絵を描く時間はつづくので、しばらくしあわせな気分に浸れそうです。
雅樹さん、絵の完成までもう少しお待ちくださいね。
魔法なんてつかわなくても、周りの人を幸せにできる雅樹さんへ。
この絵は、小さな魔法使いからの贈り物です。
雅樹さんのご家族がこれからも健康で、みんな仲良く、幸せに暮らせますように。
そして、いつか雅樹さんの夢が叶いますように。