彼方には冥王星で
この細胞が
分裂と死滅を繰り返しているとして
アポトーシス
彼方には冥王星
恐らくは少しずつ
蓄積されているんだろう
この身体から
剥がれ落ちる様に
細胞の亡骸は
粒子の粒に変わる様に
終着地点にトレースされて
恐らくまた別の自分になっていて
それはなんだか
たぶんきっと悲しい事では微塵もなくて
だからせめて思考があれば
だからせめてそうあれたら
たぶんきっとそれはそれで充分で
刻みつけて刻みつけて
一切合切誰も彼も無くなるなんて
繰り返して繰り返して
繰り返しのこの日々の
一切合切
何も彼もが無くなるなんて
それはそれは
なんだかとても
タチの悪いジョークみたいで嫌だから
そんな事を思った
夕日がひどく優しい日で