アコースティックな色に染まる帰り道
表参道の坂上がりで
スノッブ面の林檎を齧ったロゴを傍目に
アコースティックギターの音は心地よくて
飲みたくもないものを飲みこんだのは多分アルコールだけじゃなくなって
そんなこの五臓六腑が
まるで浄化される様に
跳ねるギターの音が心地よくて
冷たい色した目の前の景色も
アコースティックな色彩に移り変わるから
僕はこの東京の冷たい高い空に
暖かいため息を
煙草の煙に織り交ぜて吐き出した
そうして
もう少しだけ焚き火にあたっていたいけど
どれだけ何かが発展したって
今日