このカーテン越しの歌声に

仕事の合間のその車内
ウィンカーをかき鳴らして
声高らかに歌う人

空になった
部屋のスト缶転がしながら
日々の憂いを吐瀉する様に歌う人

そんな他次元のタイムライン
今日も刹那的に重なって
そこで各々歓喜する

そんな心模様と日常が
今日も今日とて
おはようとお疲れ様を
繰り返し繰り返す

なんだって
僕のこの歓びは
誰かのその悲しみに繋がって

誰かのその悲しみは
そのまた誰かの歓びに繋がって

それでも
そのまた誰かの歓びは
誰かの歓び還っていくよ

上り坂と下り坂
数えてみては果たして
どちらが多いのでしょう？

そんなの
結論どうせみんな変わらずハッピーで
歌えるだけで幸せだ



僕はと言えば在宅サボって
ベッドの上で寝っ転がって



iPhone片手に白いnoteへ
こんな歌を綴っていて

遅ればせて
今日という日の幕開けに
部屋のカーテンを開けたなら

窓越し、外は
鮮やかな青い白

あんまり過ぎる程
それが鮮やかだから

陽の光に触れてみようと
外の匂いを吸いたくなった

忙しなく家の事やら仕事やら
今日も子どもは親の言うこと聞きもせず
旦那も誰も褒めやしない

少しだけそんな想いを抱いては
ぐっと堪えて声高らかに歌う人

泣き叫んで
誰も助けてくれもせず
布団で丸め込まれては

息も絶え絶え
幼い命は散ってって

そんなニュースを眺めては
家族ってなんだっけ？

そんな多次元のタイムライン
今日もどこかで繰り返し
この瞬間この世界で息をする

そんな心模様と日常で
今日も今日とて
おはようとお疲れ様を
繰り返し繰り返し

なんだって
僕のこの悲しみは
誰かのその歓びに繋がって

誰かのその歓びは
そのまた誰かの歓びに繋がって


それなら
魂は不滅たり得るし
巡り巡るものだから

途方もなくそんな事を
繰り返し繰り返し

上り坂と下り坂
数えてみては果たして
どちらが多いのでしょう？

そんなの
結論どうせ
みんな変わらずハッピーで
歌えるだけで幸せだ



僕はと言えば
ひとり月夜に吠える様


iPhone片手に真っ暗な宵闇で
こんな歌をひとり歌ってたい

遅ればせて
今日という日の幕開けに
部屋のカーテンを開けたなら

窓越し、外は
鮮やかな青い白

あんまり過ぎる程
それが鮮やかだから

陽の光に触れてみようと
外の匂いを吸いたくなった