4:32から16:42まで

始まってから終わるまで
そんな事を繰り返して

明かりが消えた
暗い暗い部屋の中
ベッドに身体を預けても

白くiPhoneの明かりだけが
目に痛いほど眩しくて

黒く黒くちらついて
この目をざわつかせる世の中で

果たしてこれは何回目の僕だろう?
いつか願うわ僕じゃない幸せを
という歌詞がすき

怠惰でずるくて優しくて
寄り添っている気がしたから

そんな気がした
眠れぬある日
4:32

世界の終わりがもしあるなら
それはそれは
黒くごうごうと音を立てて

渦巻いて渦巻いて
目と耳を覆いたくなるような
そんな景色に違いない

ただ放り出されて
眺めるだけで何も出来ず

耐える事しか出来ずに
それがひどく怖かったのは
幼い頃の夢の中

目が覚めて
得体の知れない何かが
見える気がしてしょうがなかった
それがひどく怖かったのは
幼い頃の闇の中

それでも世界の終わりが
なぜだか見たかった

この星の、この宇宙の

世界の終わりが
なぜだかただ、見たかった


ストーリーに終わりがあるなら
そんな、世界の終わりが見たかった

そんな事を思い出した
16:42

きっと誰もが
全部同じではないけれど


大丈夫
きっとみんな孤独だよ


大丈夫
そう考えれば
僕はまた、優しくなれるよ

そんな事を思い出した
16:42

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