7月のChillBerry
特段不要な忙しさに
この毎日が囲まれる
7月の暑苦しさで
輪郭もぼやけてく
ぼくはといえば
過ぎ去っては訪れる
秋の寂しさに思いを馳せて
上がり下がりを繰り返しながら
進んでゆく音の連なりに
いつまでもいつまでも
もうずっと委ねてる
居場所がないまま落ち着かずに
長く短く崩れそうな灰に目をやって
それ以外のことは
大概別段どうでもいいと
気がつけばいつの間にやら
好みの煙草も変わってしまって
邪な道だとあの日に笑い合ってた
メンソールなんかを今では吸ってるよ
そうして生ぬるい
コンクリートの体温を感じては
ただぼんやりと
ラッキーのチルベリーを吐き出した
どうか神さま
もういっそこの先ずっと
歓喜の音で包んで欲しいと
ただ目を瞑って祈る様に
ぼんやりとゆるやかに
ラッキーのチルベリーを吐き出した
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