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メモ用詩『氷の上』

琥珀色の海に
氷山が浮かぶ
どっしりとした
氷山が
ゆっくりと溶け出し
琥珀色の海と
混じり合い
回流を生み出す
飲むたびに
味に香りが
少しずつ
かわりゆく
グラス片手に
ぐっと飲めば
大地と
潮の香りが
波のように
押し寄せ
喉と心に
作り手の心が
情熱が
じんわりと
染み込んでいく