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メモ用詩『愛蘭土の手』

酔っ払いが
歌っていた
真っ黒な
ビールを片手に
ごつごつした手が
男の職業を
表していた
ビールと同じぐらい
土で黒くなった手は
ランプの下で
鞣した皮のように
照らし出されていた
この男の手には
陶器のグラスが
よく似合う
過酷な自然を
男は全身で
受け止め
ビールを
流し込む