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メモ用詩『首無し』

『首無し』
自らの首を
切り落とす
落ちた首を
抱きとめる人はいるか
いないのならば
私の首を
自らの腕で抱こう
屍の腕で抱こう
もし君が走りより
落ちた首を
抱きとめてくれるなら
一粒の涙を
そえてくれるなら
私の眼は自然に閉じて
深き眠りにつくだろう
この世という縛めから
解き放たれて