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メモ用紙『失望』

金槌を手に
砕いた
作り上げた
詩歌を
これでもかと
怒りを込めて
もう作れない
詩が作れない
悔しくて
叫びたくて
泣きたくて
たまらない
言葉にできない想いが
マグマのように溢れた
どんなに砕いても
詩情だけは壊せず
だから二度と
ペンを握れないよう
ついに自らの
右腕を砕いた