メモ用詩『白き魔物』
白く滑らかな皮革
氷山の一角
海から
突き出したような頭
大きな目に
私が映る
半月に似た
尾びれが
海面を叩く
見惚れていた
銛打ちの舟
捕鯨船
粉々
板切れだけ
助かったのは
私一人
誰にも語らず
今日まで
あんたは信じるか
重みのある声で
老人は静かに
私に尋ねた
白く滑らかな皮革
氷山の一角
海から
突き出したような頭
大きな目に
私が映る
半月に似た
尾びれが
海面を叩く
見惚れていた
銛打ちの舟
捕鯨船
粉々
板切れだけ
助かったのは
私一人
誰にも語らず
今日まで
あんたは信じるか
重みのある声で
老人は静かに
私に尋ねた