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メモ用詩『子守唄』

いまは古き
この詩を
誰が聞いてくれましょう
われが歌いし
この詩は
わが故郷の
詩なれば
雪ふかく
冬はながき
故郷の
いまもどこかで
歌い継がれし
この詩を
今日はこの場で
歌いましょう
雪ふかき
長き冬の訪れる
わが故郷の
古き詩
四季の恵み
人々の営み
言葉をつなぎ
歌いましょう
どうか
部屋を暗くして
心にろうそく灯し
わが詩に
耳を傾け
眠りなさい
この詩は
古き詩
雪ふかく
冬長き
故郷の
淡い灯りが
反射して
橙色の雪道と
ふうわり舞う雪
夜空を飾る星星の
語りし詩
雪の民の古き詩
寂しき夜にも
安らぎと
温もりあたえる
古き詩
さあ
耳を澄まして
私は歌う
古き詩