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4/18㊍,19㊎,20㊏「記憶の杜 1967→2024 闘争の記憶と痛みを語り継ぐために」/『ゲバルトの杜 ~』公開記念イベント@アテネフランセ文化センター

『ゲバルトの杜 ~』公開記念イベント 4/18㊍,19㊎,20㊏@アテネフランセ文化センターにて開催

代島治彦監督最新作『ゲバルトの杜 ~彼は早稲田で死んだ~』が5月25日㊏ユーロスペースにて公開。これまで1960年~70年代の政治闘争に燃えた“あの時代”を描いた作品を発表し続けている代島監督の足跡を辿りつつ、“20世紀の闘争”と“21世紀の闘争”を映画で捉え、振り返る、ということそのものを問いかける。

4/18㊍,19㊎,20㊏アテネフランセ文化センター                          「記憶の杜 1967→2024 闘争の記憶と痛みを語り継ぐために」チラシ表裏
4/18㊍,19㊎,20㊏アテネフランセ文化センター                          「記憶の杜 1967→2024 闘争の記憶と痛みを語り継ぐために」チラシ中面見開き

◆日程:4月18日㊍、19日㊎、20日㊏
◆会場:アテネフランセ文化センター
◆料金:各作品1,500円
※各回入れ替え制/事前予約優先(支払い当日現金のみ/各回定員160人)

※チケットは、連日1回目の上映開始30分前から事前予約された方の受付優先、当日券は残数あった場合のみ販売
※トーク入場は各日、代島監督作品鑑賞者のみ 
※初回のみ先着順入場、2回目、3回目は整理番号順入場
※チケットに記載の番号が整理番号となります
※自由席

予約ページはこちら→ https://x.gd/XFWob

各作品予約ページ

◆主催:ノンデライコ(問合せ先:090-9304-3275/nondelaico777@yahoo.co.jp)◆協力:アテネフランセ文化センター、スコブル工房、若松プロダクション・スコーレ株式会社、キノ・キュッヘ、太秦、Cinema Drifters・大福、波多野ゆき枝

◆上映作品/タイムスケジュール
◎4/18㊍:ニッポン最後の百姓一揆
12:00~:『三里塚 辺田部落』(147分)
15:00~:『草とり草紙』(82分)
17:00~:『三里塚に生きる』(140分)
        上映後トーク:石坂健治、マーク・ノーネス、代島治彦
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◎4/19㊎:革命を夢見たイカロスたち
13:00~:『赤軍-PFLP・世界戦争宣言』(71分)
14:40~:『母たち』(120分)
17:20~:『三里塚のイカロス』(138 分)
        上映後トーク:重信房子(予定)、太田昌国、代島治彦
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◎4/20㊏:21世紀の、わたしたちの闘争
12:00~:『私たちの青春、台湾』(116分)
14:30~:『理大囲城』(88分)
16:30~:『きみが死んだあとで』(200 分 ※上下巻、休憩10分あり)
       上映後トーク:金平茂紀、代島治彦

◆上映作品、ゲスト

◆4/18㊍:ニッポン最後の百姓一揆

『三里塚 辺田部落』※16mm上映
(1973/147分/監督:小川紳介)
空港建設に揺れる成田・三里塚に焦点を当てて撮り続けてきた“三里塚”シリーズの第6作。空港公団による農民たちの切り崩しが進むなか、最後まで固く結束を守ってきた辺田部落の人々の姿を記録。闘争の場面より村人たちの日常の記録に重点を置いた作品で、スタッフたちがこの部落に腰を落ち着けて撮り続ける、という方法論が見事に結実した作品。

『三里塚 辺田部落』

『草とり草紙』※16mm上映
(1985/82分/監督:福田克彦)
家族と離れ農業に従事しながら暮らす、明治32年(1889年)生まれの染谷かつさんの日常の記録。雑草をとりながら話す 19の物語を通して、彼女自身の記憶と夢と現実が、嘆きとも教訓話とも見えるように構成される。徹底して個人に密着することで、明治以降の日本人の軌跡、生活に根ざした思想までもフィルムに定着させた日本ドキュメンタリー映画史に残る傑作。

『草とり草紙』

『三里塚に生きる』※DCP上映
(2014/140分/監督:大津幸四郎、代島治彦)
60年代に始まり、現在もまだ終結していない成田空港建設反対闘争に焦点を当てたドキュメンタリー。『日本解放戦線 三里塚の夏』など日本映画史に残る傑作ドキュメンタリーの撮影を手掛けた大津幸四郎が45年ぶりに成田市三里塚を訪れ、空港建設反対運動に関わった農民たちの声に耳を傾け、闇に葬りかけられた事実を掘り起こし出した。
◆上映後トーク
石坂健治(東京国際映画祭シニア・プログラマー/日本映画大学教授)
マーク・ノーネス(映画研究者・ミシガン大学教授)
代島治彦(監督)

『三里塚に生きる』


 ◆4/19㊎:革命を夢見たイカロスたち

『赤軍-PFLP・世界戦争宣言』※16mm上映
(1971/71分/監督:若松孝二、足立正生)
カンヌ映画祭への帰途でベイルートへ向かった若松孝二と足立正生がPFLP、赤軍と共闘し、パレスチナゲリラの"日常"を写した世界革命のためのニュースフィルム=プロパガンダ。1968年を中心とする激動の時代の世界をパレスチナの側から描いたこの作品は、映画界のみならず、過激化する日本の政治運動そのものにも大きな影響を与えた。

『赤軍-PFLP・世界戦争宣言』 

『母たち』※DVD(英語字幕版)上映
(1987/120分/監督:黒川芳正)
「東アジア反日武装戦線」“サソリ”のメンバーであり、無期懲役が確定した黒川芳正が、獄中から発したイメージをまとめた作品。昭和天皇を爆殺しようと試み、侵略企業を爆破した彼らに歩調を合わせて「母たち」は歩き始めた。「東アジア反日武装戦線」としての娘や息子たちはなぜ、爆弾を炸裂させたのか?

『母たち』

『三里塚のイカロス』※DCP上映
(2017/138分/監督:代島治彦)
成田空港建設反対闘争で国家と闘った農民を中心に描いた『三里塚に生きる』の姉妹編。農民とともに闘った若者たちの人生を描く。三里塚闘争の責任者だった者、農民支援に入った農家の若者と恋をして結婚した女性らの他、農民運動家や元空港公団職員等がこれまで誰にも語らなかった“あの時代”と“その後の50年”の記憶を語る。
◆上映後トーク
重信房子(作家/歌人/元・日本赤軍)※予定
太田昌国(思想評論家/映画評論家/編集者)
代島治彦(監督)

『三里塚のイカロス』

4/20㊏:21世紀の、わたしたちの闘争

 『私たちの青春、台湾』※DCP上映
(2017/116分/監督:傅楡(フー・ユー))
2014年に台湾で起きた学生たちによる社会運動「ひまわり運動」のリーダーと、中国人留学生の人気ブロガーの活動を通し、台湾民主化の歩みを記録したドキュメンタリー。不安定な台中関係の下で、社会運動に身を投じる2人の若者たちが自らの夢を追い、挫折していく姿を見つめてゆく。

『私たちの青春、台湾』

 『理大囲城』※DCP上映
(2020/88分/監督:香港ドキュメンタリー映画工作者)
2019年、アジア屈指の名門校・香港理工大学が警察に封鎖され、要塞と化した緊迫の13日間を記録したドキュメンタリー。逃亡犯条例改正反対デモで最多となる1377名が逮捕されるなか、匿名の監督たちはデモ参加者として戦場と化した構内でキャメラをまわし続け、閉じ込められた人々の視点から、生々しいまでの息遣いと心情を映し出す。

『理大囲城』

 『きみが死んだあとで』※DCP上映
(2021/200分/監督:代島治彦)
1967年の第一次羽田闘争で亡くなった18歳の青年・山博昭を取り巻く人びとを取材し、激動の時代の青春と悔いを描いたドキュメンタリー。当時の若者たちに大きな衝撃を与えた山の死から半世紀以上、彼の同級生たちや当時の運動の中心だった者たちが語る青春の日々とその後の悔恨、あの熱い時代の記憶が重層的に語られていく。
◆上映後トーク
金平茂紀(ジャーナリスト)
代島治彦(監督)

『きみが死んだあとで』

『ゲバルトの杜 ~彼は早稲田で死んだ~』
5/25㊏よりユーロスペースほか全国順次公開

革命を志した若者たちはなぜ殺しあわなければならなかったのか?
死んでいった者たちと生き残った者たちの、悔恨と鎮魂を刻印するミクスチャー・ドキュメンタリー

1972年に起こった「川口大三郎リンチ殺人事件」を契機にエスカレートした“内ゲバ”の嵐。その死者は100人を超える。理想に燃えた当時の若者たちが、革命という名の下に肯定していった「暴力の論理」を今、解き明かす―。当時者たちの証言と鴻上尚史演出の劇パートを交えて立体的に描きだす。監督は『三里塚に生きる』『三里塚のイカロス』『きみが死んだあとで』で、政治闘争が渦巻いた“あの時代”を描き続けてきた代島治彦。徐々
に過去の歴史になりつつある時代の記憶と体験を、四たびドキュメンタリー映画に凝縮。“内ゲバ”を巡る不条理と“あの時代”の熱量と悔恨を刻印したミクスチャーなドキュメンタリー映画がここに誕生した。
 
(2024/日本/134分/日本語/カラー/DCP)
監督・企画・編集:代島治彦/撮影:加藤孝信/プロデューサー:沢辺均/音楽:大友良英/劇パート 脚本・演出:鴻上尚史/劇パート出演:望月歩(川口大三郎 役)、琴和(女闘士 役)ほか/制作:スコブル工房/製作:「ゲバルトの杜」製作委員会(ポット出版+スコブル工房)

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