なぜフードロスに取り組むのか
今回は、フードロスがなぜ問題になのかということや、私たちがこの商品を売ることによって生じている葛藤などを記事にします。
フードロスってなに?
そもそも、フードロスはなにが問題なのでしょうか。NO YOUTH NO JAPANさんが綺麗にまとめているので引用させていただこうと思います。
こちらの投稿によると、私たちは毎日ひとりお茶碗1杯分もの食品を捨てているそうです。
確かに筆者がサラダバーのあるレストランでアルバイトしていた際も、「お客さんがとった分を食べきれなかった」「注文を間違えた」「サラダバーに出す予定だったけど賞味期限がきた」などの理由でたくさん食べ物を捨てました。
バイトをはじめた頃は「もったいない」と思っていたはずのに、1年も経つとそれが「当たり前」になっていたことは、今振り返ってみるととても恐ろしいです。
また、食品廃棄によって年間約33億tものCO2が排出されているそうです。これで気候変動に拍車がかかれば、これからも豪雨や台風などの災害が珍しくない世界がやってきてしまいます。
この投稿では、食材を捨てるということはその食材に使った資源まで捨てることになるということが書かれています。
例えばハンバーガーにバンズ、レタス、チーズ、牛肉が使われているとします。つまりハンバーガーを捨てるということは、この材料をつくるために使った水や牛乳、牛への餌などを捨てたことと同じだということです。
2020年の私たちの行動が、2050年の自分たちを困らせているかもしれない。
未来の自分が後悔しても遅いので、今の今、私たち全員が取り組む必要があると思っています。つまり私たちがフードロスに取り組む理由は、もったいないということはもちろん、"環境問題を少しでも軽減"させて私たちが生きられる未来を残すためです。
今回私たちが取り組むフードロス問題
おそらくフードロスとは、主に上記のような食べ残しや賞味期限切れなどで食べられるのに捨ててしまうことのことを指していると思います。
しかし、私たちは農家さんが取りきれないものや味が同じなのに形が悪くて出荷できないものもフードロスなのではないかと考えました。
あきさわ園さんにヒアリングを行ったところ、毎年様々な農作物においてロスが発生していることがわかりました。取れすぎて売れないものから、労働力が足りなくてそのまま収穫されずに終わるものまでありました。
農作物を捨てることもまた、それまでに使ってきた肥料や水を捨てることと同じだという観点からフードロスだと捉えることにしました。
現在あきさわ園さんではちょうどブルーベリーが大量に余っているということだったので、取り切れないブルーベリーを有効活用するための企画を考えました。(詳しくは以下の記事をご覧ください)
アイスティーの容器についての議論
これだけ環境の持続可能性について取り組むべきだと話していたのに、今回私たちはアイスティーをプラスチックカップとストローで提供します。
プラスチックを使うことが環境や私たちの身体に悪影響を与えることは承知の上です。非常に悔しいのですが、諦めなければならなかった理由が2つあります。
1. 予算の都合
プラスチックカップではなくボトルを購入し、繰り返し使ってもらえばいいのではないかという案が出ました。しかし調べてみると、当たり前なのですがプラスチックに比べて断然高かったのです。
購入してくださる方がそのボトルを繰り返し使ってくださるのか確証が持てないこと。また予算に合わない値段だったこと。これらのことからボトルでの提供を断念することにしました。
2. COVIT-19の影響
もし可能なのであれば、(グラスに入れた)アイスティーを飲みながらフードロスについて考えるイベントを開催したかったのですが、感染状況を鑑みて今回は断念することとなりました。
もちろん、マイボトルを持ってきてもらうことも考えました。しかし筆者がスターバックスを訪れた際にタンブラー利用を断られたことから、マイボトルに飲料を注ぐことも安全でないと判断しました。
また、密を防ぐためにテイクアウトのみにしたことから、ちゃんとリッドとストローもつけて販売するべきだという結論になりました。
8月8日にお越しいただく皆様へのおねがい
これまで書いてきたように、せっかく環境問題を軽減させるためにフードロスに取り組むにも関わらず、私たちはプラスチックカップとストローを使うという決断を下しました。本当に悔しいです。
したがって、私たちは商品を袋には入れずそのまま手渡しすることにしました。少しでもプラスチックを減らすための手段です。私たちの企画が、お越しくださる皆様にとってフードロスやプラスチック利用について考える機会になれば幸いです。
カップケーキとアイスティーを手で持って歩くことはご不便かと存じますが、何卒ご協力よろしくお願いいたします。
文章:みずほ
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